新旧研修生の門出祝う 農業センターで入退所式 鹿児島県の天城町
鹿児島県天城町の町農業センター(黒橋由加里所長)の研修生計6人の入退所式が30日、同センターであった。森田弘光町長や関係者ら計14人が出席。就農へ向けて新たな節目を迎えた新旧研修生それぞれの門出を祝った。 入退所式に参加したのは研修を修了した3人と今年度の新研修生3人(うち1人欠席)。研修の期間は9月1日から来年8月31日まで。研修生は修了後2年間、同センターの農業用ハウスを利用できるなどの支援制度がある。 大阪府からIターンして研修を終えた杉岡絵見子さん(52)=同町浅間=は「研修で立派なメロンを育てることができた」と笑顔を見せ、「化学肥料や農薬を使わない農業を目指す。自身と地域の子どもたちの健康のためにも頑張りたい」と目標を掲げた。 大阪市からUターンして新研修生となった三寳滉平さん(33)=同町瀬滝=は「パッションフルーツやトウモロコシを栽培する予定。1年間で確かな知識と技術を身に付けて自立したい」と意気込みを語った。 式には森田町長と県、町の農政担当者が出席。森田町長は「修了生の約7割が島内で就農している」と研修制度の成果を示し、「修了後もさまざまなサポートがある。制度を活用しながら就農に向けて励んでほしい」と新旧研修生を激励した。 同研修制度は1995年にスタート。今回の3人を含め計68人が研修を修了している。