小学校受験に受かったけれど…実際に通ってわかった「国立小学校の現実」
国立小学校、悪いところもある
① 勉強のサポートは手厚くない 国立小学校の教科書・授業の進度は、公立小学校とほぼ同じです。私立小学校でよく行われる先取り学習や、低学年からの英語・プログラミングなどは一切ありません。最近では、公立小学校でも、小1から英語やプログラミングを学ぶ学校が増えていますよね。 他にも「宿題が少ない、そもそも提出しなくても怒られない」という国立小学校もあります。自主性が備わっている子にとっては良い環境ですが、サボろうと思えばサボれてしまう……という環境でもあります。 ただ、この辺りは学校によっても違います。同じ国立小学校でも、使う教科書が特殊だったり、先取り学習があったり、小1からネイティブによる英語があったり……など、学校や地域によって大きく差があるのが現実です。 ② 内部進学の心配がつきない 国立小学校は、附属中学校へ内部進学できることが多いです。ですが、全員が無条件で進学できる……というわけではありません。学校にもよりますが、成績順に半数~7割程度が進学できることが多いです。そのため「うちの子の成績で、内部進学できるのか?」と、入学してからも心配が尽きません。また、附属中学校に内部進学できたとしても、今度は、中学受験で入学してきた優秀な子達と競うことになります。 前述したように、学校の授業だけではサポートが心許ないので、内部進学のために低学年から塾に通わせる方が大変多いです。中には、中学受験レベルの対策をするご家庭も。「小学校受験したら中学受験ほど勉強しなくていい!」と思って国立小学校に入学すると、驚いてしまいますよね。
自分から確かな情報を掴みにいこう
小学校受験、特に国立小学校の情報は本当に少ないです。私も、長男が通って初めてわかったことがたくさんありました。 事前によく調べることが大切ですが、それ以上に、情報の信憑性を確かめることも本当に大切です。ネットでの情報収集は手軽で便利ですが、その反面ウソも多い……という噂も。実際のところは不明ですが、誰が書いたかわからない情報ほど当てにならないものはありません。幼児教室の先生に聞いたり、お子さんを通わせている先輩ママに聞くほうが、信憑性も高く安心です。自分から、確かな情報を掴みにいってみてください。
【Profile】すみれ(@suuuumam0513)
小4男子、小2年男子の二児の母。自身は中学受験を経験し、私立中高一貫校を経て大学へ。 出産を機に退職し、現在はフリーランスのWebライター、企業のインスタ運用を受託。 著書に「【幼児教室では身につかない】小学校受験 家庭でできる22のこと」(Amazon kindle) Instagram:@suuuumam0513 ブログ:お金をかけずに頭のいい子を育てる方法