小学校受験に受かったけれど…実際に通ってわかった「国立小学校の現実」
小学校受験は情報戦。そう言われているけれど、いざ小学校受験の情報を集めようとしても、その少なさに驚くのが事実です。 「小学校受験で合格したけれど…」待ち受けていた“入学後の意外な苦労” 私立・国立小ママの7割が負担に感じたこと 特に国立小学校は、私立小学校と比べて情報がより少ないもの。試験内容・合否の基準はもちろん、肝心の学校生活すらハッキリとはわからない……ということも、よくありますよね。 私は、小4・小2兄弟を育てる2児のママです。兄弟二人とも小学校受験に挑戦し、現在、兄は国立小学校、弟はご縁がなく公立小学校に通っています。 長男が受験した時は、国立小学校の情報を探してもうまく見つけられず……。わからないことが多い状態で、受験・入学を経験。ずっと、漠然とした不安を抱えたままでした。 そこで今回は、長男が通ってわかった「国立小学校の現実」をご紹介します。実際に通って、初めてわかったこともたくさんあり、驚きの連続でした。
そもそも、国立小学校って?
国立小学校とは、国立大学や国立教育大学の附属小学校のこと。国の教育研究機関としての役割を担っています。そのため、最先端の教育が受けられることが多い、と言われています。 また国立小学校は、公立小学校と同じく授業料が無料です。質の良い教育が受けられる環境にも関わらず、私立小学校よりもかなり費用を抑えられるので、毎年人気が高く、合格倍率も年々高くなっています。
国立小学校の現実!通ってわかった良いところ
①授業がおもしろい 最先端の教育が受けられる、国立小学校。やはり授業が特殊でおもしろいです。例えば国語の授業では、教科書に出てくるお話を使って、その続きやスピンオフ物語を自分で作ることも。作った物語は、みんなの前で発表したり、お互いに感想を書き合ったりします。算数の授業では「式が5+3-2になる問題を作りなさい」など、自分で文章問題を作る授業がありました。 国立小学校出身の方々からお話を聞くと「運動会などのイベントは児童たちが企画運営する」など、公立小学校では体験できないようなことも多かったというご意見も。 また教諭の方々からのお話によると「思考力を養う活動が多い」とのこと。公立小学校と同じ教科書を使っていても、一文をより深く読み取ったり、さらに議論を促すような問いかけをする授業が多いようです。 勉強をただ知識として教える……というよりも、自分で考えて作り出したり、自分の意見を発表するなど、自立心を促す「主体的な授業」が多いなと感じています。 ② 教育熱心な家庭が多い 国立小学校には、教育熱心なご家庭が多いです。そのため、ママ同士が集まると自然と教育の話になる……というのも、よくあること。例えば「〇〇塾の講座が良い」「今どんな本読んでる?」「テスト対策どうしてる?」など、塾や習い事の情報交換ができるので、ものすごく刺激になります! 同じくお子さんが国立小学校に通っている保護者の方に聞いたところ、「実際に一緒に習い事の体験に行く」こともあるんだとか。また「保護者同士の考えが似ているから安心」といった意見もありました。教育熱心で子供を大切に思うご家庭が多い環境は、親としても心強く安心です。 国立小学校に入学する前は「教育熱心=恥ずかしい?」という気持ちが少しあって、ママ友にも本音で話せずにいたのですが……。国立小学校に入学してからは、そんな心配は全くありません。子供の教育について気兼ねなく話せたり、相談できる環境はとても助かっています。 ③お友達が多才 お勉強ができるお友だちも多いですが、それ以上に、習い事や好きなことを伸ばしている子がとても多いです。例えば「歴史の武将が好き、将棋が得意、サッカーが上手、ピアノのコンクール優勝、工作が得意で自作ゲームを作る」など。 息子は、そんなお友達の影響を受けて、今まで全く知らなかった将棋に挑戦するようになりました。本好きのお友達からは、読んだことのない本を借りてきたり。いろんな「得意」のあるお友だちから、とても良い刺激をもらっています。