トランプ氏銃撃「奇跡の一枚」“非公式Tシャツ”続々発売…法的問題は? 弁護士が指摘「購入者もセーフではない」理由
観光地や繁華街に並ぶ“非公式Tシャツ”は…
海外通販でなくても、たとえば国内外の観光地や繁華街などでは「権利を取得しているとは思えないような」Tシャツが売られているのを見かける。 こうしたTシャツを購入する場合のリスクについて、杉山弁護士は「特にリスクが高いのは、前述のとおり商標法や意匠法違反ですが、日本国内で買っただけであれば、輸入したわけでもないので、違法にはならないかもしれません」と説明。 そのうえで消費者が避けるべきことについて、次のようにコメントした。 「そもそもコンテンツ系の商品は、そのコンテンツに愛着を持っているからこそ、購入するものだと思います。本来の権利者に利益が渡らないような消費活動はすべきではないのではないでしょうか」(杉山弁護士) トランプ氏銃撃の「奇跡の一枚」を使用したTシャツは現在、日本国内向けの通販サイトでも出品されているのが確認できる。 米大統領選への投票権を持たない日本人が、どのような意図でTシャツを購入するのかは不明だが、購入する前には法的リスクや、権利の問題についてよく考えるべきだろう。
弁護士JP編集部