「モンゴルに『君が代』を流したよ」金11枚獲得、アジアの頂へ日本勢が躍動【IFBBアジア選手権結果一覧】
7月6・7日の2日間、ボディビル・フィットネスのアジア王者を決める「2024 IFBBアジア選手権」がモンゴル・ウランバートルで開催された。昨年の各競技の日本大会の実績を基に選出された23人が日本代表選手として参戦し、計10個の金メダルを持ち帰る結果を残した。 【動画】フィジーク新女王・荻島順子に学ぶトレーニング~日本を制した筋肉美
初日は ボディビル競技の審査を中心に行われた。昨年はマスキュラーフィジークとクラシックフィジーク(175cm以下級)の2競技で日本一を獲得した川中健介は、クラシック ボディビルとボディビルの2競技のジュニアクラス(16~23歳)で優勝。今春に東海大学を卒業し、一般部への本格的な挑戦をスタートさせた規格外の男が存在感を放った。また、昨年のIFBB世界選手権のクラシック ボディビル(168cm以下級)で世界一になった五味原領は、今大会も同競技171cm以下級で優勝、クラシックフィジーク(175cm以下級)で第2位の結果を残した。 ボディビル界の若手の注目株・下田亮良は65kg以下級を制覇。各階級の王者が集うオーバーオールではイラン勢の前に第7位となったが、「アーノルド・クラシック・ヨーロッパ2023」での70kg以下級優勝に続き、世界のステージで屈強ボディを見せつけた。大会後には自身のSNSにて「 ボディビル一般65kg以下級優勝しました。モンゴルに君が代流したよ」「足首使って、軸に頭乗せられた。人間本来の機能を殺さない事が海外選手の中で評価される理由なのかな」と記している。 日本屈指の ボディビル・エンターテイナー赤澤範昭はマスターズ(50歳以上)と60kg以下級ともに第2位。Xに投稿された「アジアへの出陣フリーポーズ」を見ると、モンゴルのファンを大いに沸かせたようだ。
2日目のフィットネス競技では、昨年の女子フィジークチャンピオン・荻島順子が表彰台の頂点に立った。メンズフィジークでは、外間博也が176cm以下級を制し、そのままオーバーオールでも優勝。手島祐も170cm以下級で金メダルを獲得している。さらにビキニフィットネスでは、松木真美がマスターズ(35歳以上)で優勝したほか、今年の国内大会での活躍の期待が高まる新星・廣中れなは、初の国際舞台で168cm以下級第2位と躍動した。 なお、国別総合成績では、男子が3位(優勝:イラン、第2位:中国)、女子が3位(優勝:モンゴル、第2位:中国)となった。今大会に出場した選手の多くは、夏から本格的にスタートする国内の各種大会に出場予定。12月に日本でのIFBB女子世界選手権&男子ワールドカップも開催される今シーズンは、例年以上の盛り上がりを見せるはずだ。