キャストと共に進化を続ける 現・帝劇最後の『レ・ミゼラブル』プレビュー公演がついに本日開幕
帝国劇場の建て替えに伴う休館が迫るなか、ミュージカルとしては最後の作品となる『レ・ミゼラブル』が、本日12月16日(月) にプレビュー公演の幕を開ける。1985年にロンドンで産声を上げ、日本では1987年に同劇場で初演されて以降、数年おきに再演が重ねられている“ミュージカルの金字塔”。愛され続ける理由は、ヴィクトル・ユゴーによる原作、ブーブリル&シェーンベルクによる音楽、キャメロン・マッキントッシュ率いるチームによる演出の力に加え、再演の度に新キャストが加わることにある。 本国スタッフによる厳正なオーディションを経て、既にスターである俳優だけでなく全くの無名俳優もメインキャストに選ばれ、のちにスターとなっていくのが本作の伝統。今年は、劇団四季で数々のミュージカルに主演してきた飯田洋輔が主人公ジャン・バルジャン役として退団後の初舞台を踏む他、木下晴香(ファンテーヌ)、清水美依紗・ルミーナ(エポニーヌ)、山田健登・中桐聖弥(マリウス)、水江萌々子(コゼット)、染谷洸太(テナルディエ)、小林唯(アンジョルラス)らが初めて日本版『レ・ミゼラブル』に挑む。 また、前回までアンジョルラスだった小野田龍之介とアンサンブルとして出演経験のある石井一彰がジャベールに、長くエポニーヌを務めた昆夏美とコゼットとエポニーヌを演じてきた生田絵梨花がファンテーヌに、前回アンサンブルだった岩橋大がアンジョルラスとの二役に転じるなど、役替わりが多いのも今回の特徴。フレッシュな新キャストが、吉原光夫・佐藤隆紀(ジャン・バルジャン)、伊礼彼方(ジャベール)、屋比久知奈(エポニーヌ)、三浦宏規(マリウス)、加藤梨里香・敷村珠夕(コゼット)、駒田一・斎藤司・六角精児(テナルディエ)、森公美子・樹里咲穂・谷口ゆうな(マダム・テナルディエ)、木内建人(アンジョルラス)ら定評ある続投キャストと共に、2024年の『レ・ミゼラブル』を作っていく。 舞台は19世紀のフランス。些細な罪で19年間投獄されていたジャン・バルジャンは、仮釈放後、過去を捨て新たな人生を生きようと決める。刑事ジャベールに追われながら、貧しい女工ファンテーヌを看取り、彼女がテナルディエ夫妻のもとに預けていた娘コゼットを引き取って育てるジャン・バルジャン。やがてコゼットはアンジョルラス率いる学生軍のひとりマリウスと恋に落ちるが、テナルディエ夫妻の娘エポニーヌもまたマリウスに思いを寄せていた――。 帝劇クロージング公演は来年2月7日(金) まで。その後6月まで各都市を巡演し、全国に感動を届ける。 文:熊田音子 <公演情報> ミュージカル『レ・ミゼラブル』 作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク 原作:ヴィクトル・ユゴー 作詞:ハーバート・クレッツマー オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ 演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル 翻訳:酒井洋子 訳詞:岩谷時子 出演: ジャン・バルジャン:吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔 ジャベール:伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰 ファンテーヌ:昆夏美、生田絵梨花、木下晴香 エポニーヌ:屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ マリウス:三浦宏規、山田健登、中桐聖弥 コゼット:加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子 テナルディエ:駒田一、斎藤司、六角精児、染谷洸太 マダム・テナルディエ:森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな アンジョルラス:木内健人、小林唯、岩橋大 【帝劇公演(東京公演)】 2024年12月20日(金) 本初日~2025年2月7日(金) 千穐楽 ※プレビュー公演:2024年12月16日(月)~12月19日(木) 【2025年全国ツアー公演】 大阪公演:3月2日(日)~3月28日(金) 梅田芸術劇場 メインホール 福岡公演:4月6日(日)~4月30日(水) 博多座 長野公演:5月9日(金)~5月15日(木) まつもと市民芸術館 北海道公演:5月25日(日)~6月2日(月) 札幌文化芸術劇場 hitaru 群馬公演:6月12日(木)~6月16日(月) 高崎芸術劇場