カナダ1部パシフィックFCなどがトライアウト実施「挑戦する価値はある」中村憲剛氏
サッカーカナダ1部リーグのパシフィックFCなどのセレクションが来年1月4日に神奈川・川崎市のAnkerフロンタウン生田で開催される。 パシフィックFCのクラブアンバサダーを務める川崎フロンターレのレジェンドMF中村憲剛氏(44)も参加し、トライアルコーチとして選手たちと、来日するコーチの間に入る役割を担う。今年4~5月に中村氏は、指導者プロライセンス(旧S級ライセンス)取得の海外研修で同クラブに約2週間帯同。親交を深めて、日本人選手の発掘を狙うパシフィックFCのために、一肌脱ぐこととなった。 セレクション実施にあたり「本気でカナダ1部のプロチームが日本人を獲得しに来ます。今、プレーできるチームがない方にとっては、良いチャンスになるはずです」と紹介。クラブからはアシスタントコーチのアルマンド氏の来日も決定しており、「環境も良く、給与はリーグ自体がそういう制度なのでそこまで多くはないのかもしれないけれど、サポートも含めて生活には困らないレベルで、英語を学べ、セカンドステップ、キャリアアップの可能性も秘めている。チャレンジしたい方、ここで人生を変えたいという方にとっては大きなチャンスの場だと思いますし、挑戦する価値はあると感じています。あとは自分次第です」と呼びかけた。 同セレクションを主催するのは、かつて川崎Fのプロモーション部に約7年間在籍し、現在はカナダに移住した高尾真人氏。株式会社「A to」を立ち上げ、「日本とカナダの架け橋に」という思いのもと、スポーツ留学のサポートなどを行ってきた。中村氏がパシフィックFCに研修した際に通訳などを務める中で、クラブとの関係を強め、今回の実施に至ったという。 今回は、パシフィックFCだけでなく、マウントロイヤル大学、バンクーバー・アイランド大学、さらには女子1部のバンクーバーライズFCによる合同トライアウトとなる。それぞれの指導者が来日し、じっくり見極める。高尾氏は、「このトライアウトで人生を変える気持ちで参加してください。カナダ1部のチームはそのつもりで発掘しに来てくれます! 大学のチームもです。皆さんのチャレンジをお待ちしております!」と伝えた。 応募資格は、15歳(高校生)以上で、ビザ取得可能な状況であること、トライアウトの当日、取材・収録および撮影が行われることを了承できる人など。男女のプロチームは来年4月開幕のシーズンに合わせて渡航を調整し、大学は同年9月の開幕に合わせる。プロの場合は現地で生活できる給料や住居は保証され、大学は奨学金特待生に合格した場合、学費免除額はプレー次第となるという。