センバツ2024 2回戦 報徳アゲアゲ8強 甲子園100戦目、スタンド盛り上げ /兵庫
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場している報徳学園は27日、2回戦で常総学院(茨城)と対戦し、6―1で破って8強入りを決めた。春夏通じて38回出場の報徳学園は、この試合が甲子園での100戦目。スタンドはメガホンを打ち鳴らして記念すべき勝利を喜んだ。報徳学園は大会第9日の第4試合(28日午後4時開始予定)で、大阪桐蔭(大阪)と4強をかけて対戦する。【稲田佳代、中田博維、野原寛史】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ベスト8進出をかけた甲子園100戦目は「節目はキャプテンにしっかり働いてほしい」という大角健二監督(43)の思いで、間木歩投手(3年)が先発。スタンドでは母佐希さん(45)が「私の方が緊張する」と祈るように見守り、野球部員の南翔天(しょうま)さん(3年)は「寒いけれど体が熱くなるほど盛り上げたい」とアドリブのユニークな踊りで応援を指揮した。 先制点は三回。死球で出塁した福留希空(のあ)選手(同)が50メートル5・9秒の俊足を生かして二盗を成功させると、西村大和選手(同)の安打で1死一、二塁の好機に。1回戦で逆転サヨナラ打を放った斎藤佑征(ゆうと)選手(同)が再び中前適時打で先制し、母英里さん(49)は「足の速い皆のおかげ」と感謝しつつ喜んだ。 五回には打者一巡の猛攻で3点を挙げるなど順調に点を追加。大角監督が「ランナーを背負っても対応力がある」と評した通り、間木投手が八回まで1失点に抑えて快勝した。 次戦は昨年秋の近畿大会で、適時打が打てず力負けした大阪桐蔭(大阪)が相手。その試合で九回に登板した西田健翔さん(3年)は「メンバーが結果を出してくれているので、僕らは応援でしっかり後押しをしたい」と意気込んでいた。 〔神戸版〕