柴田文江の「バーテブラ」最新作から、ヤン・ヴォーによるドレープカーテンまで!今期注目のデザインをまとめてチェック
1.柴田文江によるデザイン、バーテブラのウッドが登場
大ヒットしたイトーキのワークチェア「バーテブラ03」に、背と座面に国産広葉樹であるクリの無垢材を使用した「バーテブラ03ウッド」が加わった。木部の製造はカリモク家具が担い、デザイン設計は引き続きプロダクトデザイナーの柴田文江が手がけている。特徴的な可動機能は変わらず、複雑な三次元曲面を木から切削し、職人が手で仕上げる座面は最高の質感だ。布との組み合わせも選べる幅広さとともに、働く環境をさらに豊かにしてくれるだろう。 【写真】注目のデザインをチェック!柴田文江のイトーキ「バーテブラ」最新作ほか
イトーキ
2.アーティスト、ヤン・ヴォーによる、カリグラフィーのドレープカーテン
ベトナムに生まれ、デンマークを経て現在はベルリンとメキシコシティを拠点に活動する現代アーティスト、ヤン・ヴォー。テキスタイルメーカー、クヴァドラと協業したカーテン「トラップト イン ヘヴン」が日本でも発売された。ジャカード織りで描かれているのは、かつてベトナムに派遣されたフランス人宣教師が残した言葉をヴォーの父親が書き写したもの。光の加減で、大胆なカリグラフィーの文字が繊細なモアレ模様となって浮かび上がる。
クヴァドラ ジャパン TEL:03-6455-4155
※この記事はPen 2024年2月号より再編集した記事です。
文:高橋美礼(デザインジャーナリスト)