男子ゴルフ日本代表が公式会見 松山英樹「3年前以上の結果を出せるように頑張りたい」
8月1日にスタートするパリ五輪の男子ゴルフ競技(ル・ゴルフ・ナショナル)に向け、日本代表の松山英樹と中島啓太が29日、公式会見に出席した。松山は2大会連続2度目、中島は初出場となる。 ―五輪について 松山:3年前に東京、自分たちの国でやった時はプレーオフで負けてしまって、メダルが獲れなかったという悔しさは今でも覚えています。そのあとの3年間は怪我もして、優勝もほぼできなかったですけど、またこの場所に戻って来られてすごく嬉しいですし、3年前以上の結果を出せるように頑張りたいと思います。 中島:オリンピックでプレーできること、そして日本代表に加われたことにとても興奮しています。アイゼンハワー(世界アマチュアチーム選手権)でもこのコースをプレーしていますし、少し知っているので、もっと練習ラウンドで情報をたくさん集めてプレーできればなと思います。 ―ル・ゴルフ・ナショナルの印象 松山:難しいと思います。このコースにどうやって対応できるかというのは、自分がベストコンディションに持っていければチャンスはかなり高くなると思うので、そこに向けて調整するだけだと思っています。フェアウェイが狭いですし、ティーショットをミスするとセカンドショットがタフなアングルになったりするので、その分ショートゲームが大事になってくると思います。 中島:すごくタフなコースで、このコースを攻略するにはそれなりの覚悟と準備が必要だと思うので、それくらいの準備をしていければなと思います。 ―中島選手は五輪初出場 中島:2015年から8年間ナショナルチームで日本代表のユニホームを着させていただきました。そのあとプロ転向して、もう一度(日本代表の)ユニホームを着て試合をしたいと思っていたので、代表に選ばれたことはかなり嬉しかったです。代表として来たのでそれなりの自覚を持ってプレーしていきたいと思っています。 ―大会前の過ごし方 松山:体調もあまり良くなかったので、ロンドンに行ってゆっくりしていました。今の状態はすごく良いと思うので、すごく楽しみな1週間になると思います。 中島:日本に戻って準備をしていました。 ―松山選手は東京五輪4位タイ 松山:それ(メダルを逃したこと)に対しては当然悔しさはあります。だからと言ってそれをいつまでも考えているようでは、プロゴルファーとしてやっていけないと思います。毎週毎週戦いはあると思いますし、そのたびにずっとそういう気持ちでやっていたら、多分もうゴルフを辞めていると思います。メダルに対しての思いというのは他の競技を見ていてすごく感じるところはあります。 ―IOCなどが男女混合団体戦の実施を検討している 松山:とても面白いと思います。今の競技方法だとチーム感というのが少ないと思うので、この上位2人でダブルスを組んでやるとかの方がより国を背負っている感じが出てくるので、そういうのは興味あります。 ―金メダルとグリーンジャケットの価値 松山:グリーンジャケットはゴルフをしている人たちは全員が分かると思いますけど、逆にゴルフを知らない人たちは分からない部分があると思うので、日本国民に対しては金メダルの方が価値は大きいと思いますけど、ゴルファーからしたらグリーンジャケットの方が大きいのではないかと思います。 ―他競技選手の活躍 松山:今年仲良くなった人が残念ながらオリンピックでプレーできなくなったので、その人の姿を見ているとオリンピックでプレーすることの特別さはすごいことだなと改めて思いました。出られなかった人たちの分までしっかり頑張っていきたいと思います。 中島:同じ大学(日本体育大学)で柔道の阿部詩選手を応援していまして、残念ながら2回戦で負けてしまいましたけど、兄妹の力でお兄ちゃんが金メダルを獲ったところが感動しました。 ―金メダル最有力候補のスコッティ・シェフラー 松山:僕は今年のフェニックス(WMフェニックス・オープン)でしか回っていないですが、彼のすごさというのは予選ラウンドの2日間で目の当たりしました。このゴルフをされたら常に上にいるんだろうなという認識はできたので、自分の目指すところはそこだろうなというのは改めて思いました。今メダルに一番近いのはスコッティ・シェフラーとザンダー(・シャウフェレ)だと思うので、その2人を倒さなければ多分メダルは獲れないと思います。60人のプレーヤーがいるので、その中でベストを尽くせるように頑張りたいと思います。