君は1万ドルの「高級ゲーミングポッド」に乗ったことはあるか「XEO POD」ブースレポート【TGS2024】

君は1万ドルの「高級ゲーミングポッド」に乗ったことはあるか「XEO POD」ブースレポート【TGS2024】

東京ゲームショウで会場をぶらぶらしていると、思わぬものを見つける喜びがある。今回はゲーミングハードウェアコーナーにあった「SFものに出てくるようなポッド」に目を奪われた。 「PC」画像・動画ギャラリー その名は「XEO POD」。XEO LABブースで出展されていたこの商品は、没入型オーディオ体験ポッドだという。 ゲーミングチェアにしてはなかなか大げさな印象を受けるが、実際に座ってゲームを遊んでみると、確かに没入という言葉が似合うような製品だった。 閉じた空間で20個のスピーカーが没入感を作り出す XEO PODには20個のスピーカーが搭載されており、9.2.4chによる臨場感あるサウンドが体験できる椅子型のスピーカーシステムとなっている。 そもそも座る以外の部分は閉じたかのような形になっているため、座った段階で少し外の音が聞こえにくくなる。そして各方面からのスピーカーが音を鳴らすわけで、なるほどこれはふつうのスピーカーで遊ぶときよりもゲームに集中できるわけだ。 内部右側にコントローラーが設置されており、これにより音量・換気の設定・椅子の位置調整などが可能。また、背中側の振動機能も設定できる。 この振動がかなり印象的だ。ゲーム側で重低音が鳴ると同時に背後から衝撃が来るため、サウンドと合わせてかなり迫力が出る。まるでよく音が響くコンサートホールで演奏を楽しむかのようで、音が振動であることを再認識させられる。 このなかでゲームを遊んだのならば、集中できることは間違いないだろう。ホラーゲームはもっと怖くなるだろうし、のんびりとしたゲームを遊んだらこのなかで眠りについてしまいそうだ。とはいえ、気になるところもある。 価格は1万ドル。一般人には手が出づらそう XEO PODの価格は1万ドルになる予定である。日本での価格は未定だが、150万円前後になるのは間違いないわけで、おいそれとふつうの人が買えるような代物ではない（とはいえ、優れたオーディオシステムと考えると比較的安価な部類だという）。 また、サイズも気になる。日本の家屋には明らかに大きい代物で、これを設置したらポッドが生活の中心にならざるを得ないだろう。 今回はパッドでゲームを遊んだので問題なかったが、マウスとキーボードで遊ぶ際には姿勢がつらそうだ。ほどよい高さのテーブルを設置すれば使えなくはないだろうが、シューターで真剣勝負とはいかなさそうである。 ゆえにふつうのゲーマーの選択肢にはのぼりづらい代物なのだが、それでも魅力的な商品であることは間違いない。部屋と財布に余裕のある人は検討する価値があるだろう。 XEO PODは2025年発売予定とのこと。