ラッセル「ルイスがそうしてくれたように、僕はキミのお手本になりたい」新たな僚友、18歳アントネッリの将来性に太鼓判|F1
メルセデスのジョージ・ラッセルが、2025年から僚友となる18歳の若手アンドレア・キミ・アントネッリについて賛辞の内容で言及した。 若くして将来を期待されていたドライバーのアントネッリ。メルセデス・ジュニア・プログラム育ちで、その成長ぶりを間近に見てきたこともあり、ラッセルは18歳アントネッリの成功を確信しているようだ。チーム公式メディアを通じてこう語っている。 「2025年、キミと組むことはとてもエキサイティングなことだ。ジュニアフォーミュラでの彼が残してきた記録は素晴らしいキャリアであり、F1昇格にふさわしいものだ。彼はまだ若いが素晴らしい才能を有している。それをジュニアプログラムでしっかり示し、卒業に至った」 「自分の経験も活かして、キミがF1にステップアップした後も力添えできたらいいなと思っているし、それを楽しみにしている」
そしてラッセルにとっては、大先輩であるルイス・ハミルトンの背中を見てきたことが、自身にとっても大きなプラスだったと振り返った。 「ジュニアドライバー時代から身近に戦ってきて、チームメイトになってからもルイスがどれだけ僕にとって支えになってくれたか、それを自分はよく知っている」 「本当に彼から多くのことを学んだんだ。ルイスがそうしてくれたように、僕はキミのためにお手本として、同じような役割を果たしたいと思っている」 2025年の新体制に向けて、ラッセルは改めて意気込みを示した。 「チームとして今、2025年に向け、明らかに前向きな勢いを保っている。僕たちは引き続きトラック上で前進を続けているし、チャンピオンシップで戦うため、すべての準備を整えている。そのために、あらゆることを懸命に取り組んでいる」
先日、イタリアGPのFP1では、ラッセルのマシンを駆って公式セッションデビューを果たしたアントネッリ。だが開始10分、ターン11のアルボレート(旧パラボリカ)でスピンを喫し、そのままグラベル奥のバリアに突っ込んでマシンストップし、赤旗を誘発してしまった。 結局ラッセルのマシンはこの後3時間近く修復に時間を要し、FP2の途中でようやくラッセルはマシンを走らせることができた。 結果的にアントネッリのFP1はほろ苦い内容となってしまった。だが18歳アントネッリの才能と速さは自チームの誰もが認めており、先輩ラッセルから見ても信頼が揺らぐような状況ではないようだ。先日ザントフォールトでラッセルは記者から”キミは(シートに収まる)準備が整っているの?”と聞かれ「キミ?ライコネンのことかい?」とはぐらかすような発言をしていた。だがこのアントネッリのレギュラードライバー昇格は既定路線であり、かなり前から水面下では確定事項だったと見る向きが強い。 2025年、メルセデスはラッセル&アントネッリ体制でどのようなシーズンを送るのか。ヤングドライバーの大躍進が見られることになるかもしれない。