二本松実高生がラーメン考案、地元食材ふんだんに 麺処若武者と協力
二本松実高の2年生5人は、二本松市の人気ラーメン店「麺処若武者」の協力で二本松ご当地ラーメン「安達太良酸辣湯麺(さんらーたんめん)」を開発した。今月のお披露目会では限定30食が用意された。行列ができるほどの好評ぶりで、あっという間に完売した。考案したレシピは今後、文化祭などでの活用を検討している。 ラーメンは、二本松実高2年生の「総合的な探究の時間(通称・松の実プロジェクト)」の企画の一つとして開発。「ご当地ラーメンを作ろう!」をテーマに活動していた後藤令穏(れおん)さん(機械システム科)、鈴木亮真さん(都市システム科)、宍戸輝さん、目黒智也(生活文化科)、武藤聖来(きおら)さん(機械システム科)のグループが店の15周年も記念して考案した。
ラーメンは東和地区の桑の実や岩代地区の蜂蜜、長ネギなど地元食材をふんだんに盛り込んだほか、スープに牛乳を加え、辛さの中にもマイルドな味わいに仕上げた。マーラー味のもやしを安達太良山に見立てて盛り付けるなど、見た目にも工夫を凝らした。 監修を担当した麺処若武者などを経営するエフスリーインクの山本一平社長は「酸辣湯麺に牛乳を加えるという発想が面白い。生徒たちのアイデアに作り手としても大変刺激を受けた。機会があれば、ぜひまたコラボ企画をしたい」と太鼓判を押した。 ご当地ラーメンがお披露目された9日は、生徒たちは厨房(ちゅうぼう)と客席に分かれ、自分たちが考案したラーメンを来場者に1杯千円で提供した。 宍戸さんらメンバーは「冬でも温かくなれるような、ご当地ラーメンを作りたいと思い、まろやかな味わいに仕上げた。皆さんからおいしいと言ってもらえて大変うれしかった」と話した。
福島民友新聞社