【山口】関鯨丸のイワシクジラ生肉・下関に初上場
山口朝日放送
新しい捕鯨母船「関鯨丸」が捕獲したイワシクジラの生肉が初めて、下関市でセリにかけられました。 最高値は1キロあたり20万円でした14日午前2時下関市の市場に並んだのは今月6日から8日かけて北海道の根室沖で獲れたイワシクジラの生肉約2トンです。 ことし3月に下関で完成した捕鯨母船「関鯨丸」で獲れたイワシクジラの生肉が競りにかけられるのは初めてです。 =共同船舶所社長=「5頭から、いいとこばっかり選りすぐりでお届けしましたので…」注目は去年、史上最高値の1キロあたり80万円をつけた希少部位「尾の身」です。 ことしの最高値は1キロあたり20万円。 去年の日新丸引退による御祝儀相場と比べると落ち着いた取り引きとなりました。 =共同船舶所英樹社長=「(去年のように)こんなに高いとこじゃなくて、ちょうどいい値段ですばらしい尾肉がですね、尾の身が消費者のみなさんにお届けできるっていうことで大変うれしく思っています」最新鋭の設備を持つ関鯨丸では室内でクジラの解体が可能になったため衛生面・品質面が格段に向上したと自信をのぞかせます。 =所社長=「相当品質水準が上がっているという風に思ってます実際去年のものと今年のものと見ると、全然品質はことしの方がいいです」また、来月にはことしから捕獲が認められた大型のナガスクジラの生肉が初上場します。 =所社長=「イワシクジラ、きょうも最高だったんですけど、ナガスクジラ、これ(イワシクジラ)と比べてどっちがおいしいか、食べ比べていただければと思います」市内のスーパーではさっそく、競り落とされた生肉の試食販売が行われました。 =桑田記者=「やわらかくてジューシーです。 口の中でスッと、とろけます」ゆめタウンなどを運営するイズミによりますと県内と北九州の店舗に約100キロの赤肉を準備したということです価格は100グラム498円から珍しいクジラの生肉に多くの客が足を止めていました。 =買い物客=「(普段は)竜田揚げが好きやけど、生で少し食べてみようと思います」「刺し身でね自分で切って好きなように」「酒のつまみに」イワシクジラの生肉は飲食店などにも卸され下関市内では30店舗以上で提供されるということです。