3連覇を目指す山下美夢有と年間女王・竹田麗央のプレーに注目! 「JLPGAツアー選手権リコー杯」初日をプロがレポート
一方の山下美夢有選手は、ドローの曲がり幅のコントロールが先週よりも明らかに精度が上がっています。朝の練習場から曲がり幅の少ないドローボールやストレートボール、時にはフェードボールも操るコントロール性を見せていました。練習では弾道計測器トラックマンをセットし、今週コンビを組む清水重憲キャディを後方に立たせてスタンス向きなどのアライメントチェックをしながら入念に取り組んでいました。 ターゲットに対してインサイドアウトのクラブ軌道が5度や7度と大きくなれば曲がり幅も大きくなるので、右を向き過ぎないようにチェックしていたようです。その調整の効果もあり、ドローボールの精度が上がっていることは間違いないようです。そのことをラウンド後の囲み会見で聞くと「先週よりは左右に曲るのが少なくなっていると思うので、攻めやすいというか、イメージどおりに打てているのが今日は多かったです。フェアウェイが狭く、ティーショットをフェアウェイに置くのが難しいので、明日はしっかりフェアウェイキープしたいです」と4日間大会の初日としては手ごたえを感じているようです。 キャロウェイの新アイアンをテストしていましたが投入せずにこれまで使用していたタイトリストのアイアンでスタートした原英莉花選手が5アンダー、体調不良でマスクをしながらのプレーになった鈴木愛選手は4アンダー、9番パー5でイーグルを奪った岩井明愛選手は3アンダーと明日以降スコアを伸ばして来るであろう選手ばかりの最終戦。明日も現地からのレポートをお届けします。 写真/岡沢裕行
プロゴルファー・中村修