台北市立動物園 高齢動物の死亡相次ぐ アメリカバイソンなど飼育個体数ゼロに/台湾
(台北中央社)台北市立動物園は4日、同園で飼育していたアメリカバイソンの「角娃」やベンガルトラの「新春」、シロサイの「犀敏」など、高齢の動物が相次いで死んだと発表した。アメリカバイソンとベンガルトラの飼育個体数はゼロになったとしている。 同園によると、角娃は1999年に園内で誕生。6年余り前から白内障や緑内障を患っていた他、加齢で年々歯が摩耗し、消化器系の働きなどが低下していた。薬物や善玉菌、ビタミン剤の投与などが行われていたが、4日に死んだ。 23歳8カ月だった新春は、右側の骨盤に褥瘡(じょくそう)が生じて食欲が低下したのに加え、長期にわたり痩せ気味だったことや慢性腎臓病などのため、2日に死亡した。 44歳の犀敏は、今年1月から歯の摩耗や口腔軟組織の肥大化で食物の摂取に不便が生じたため、食事を変えるなどの対応をしていたが、2日に呼吸不全で死んだという。 同園は、これまで多くの人々に楽しさと学びをもたらしたとし、3頭に対して感謝を示した。 (陳昱婷/編集:齊藤啓介)