琉球音楽の人間国宝、故照喜名さんの像完成 富山県高岡市の四津井が製作
高岡銅器などを製造販売する四津井(高岡市瑞穂町、四津井宏昌社長)が製作した琉球古典音楽の人間国宝、故照喜名朝一(てるきなちょういち)さんの座像が、故郷の沖縄県南城市にある公園「知名くらじ広場」に設置された。除幕式が16日にあり、関係者に披露された。 照喜名さんは1986年に音楽劇「組踊」で国重要無形文化財保持者に認定され、2000年に琉球古典音楽で人間国宝となった。22年に90歳で亡くなった。功績をたたえ、地元企業や弟子らの協賛で座像が建てられた。 公園は照喜名さんが幼少期に遊んでいたとされる場所。座像は琉歌(りゅうか)が刻まれた石碑の上に建ち、高さは約1メートル20センチ。三線を構えた姿をしている。 これまでにも三線の人間国宝像を手がけたことのある同社の四津井宏至会長は「沖縄との長く深い縁に感謝している」と話した。