レアル・マドリードMFベリンガム、クラシコでヴィニシウスにPK譲り…「次は僕が蹴るからね」|ラ・リーガ
レアル・マドリードのPKキッカー問題は、どうやら解決を見たようだ。 首位で今季ラ・リーガ前半戦を終え、準決勝でアトレティコ・デ・マドリード、決勝でバルセロナを下してスペイン・スーパーカップ優勝も果たすなど絶好調のレアル・マドリード。そんな彼らが抱えてきた問題の一つが、PKだった。 PKの名手FWカリム・ベンゼマが昨夏アル・イテハドに移籍したレアル・マドリードは、ヴィニシウス、ロドリゴ、ホセル、モドリッチと今季手にした最初のPK4本を失敗……。それからPKキッカーの序列は定かではなくなっていたが、カルロ・アンチェロッティ監督はついに蹴らせる選手たちを決定した模様だ。 スペイン『マルカ』によれば、イタリア人指揮官がPKキッカーの責任を背負わせるのはヴィニシウス、ベリンガム、ホセル。ホセルはレギュラーではないため、基本的にはヴィニシウスとベリンガムのどちらかが蹴ることになるようだ。そのほかモドリッチとロドリゴもキッカー候補であるものの、あくまで“第二集団”であるという。 アンチェロッティ監督はPKキッカーの序列を決めて以降、レアル・マドリードはスペイン国王杯のアランディーナ戦でホセル、そしてスーパーカップ決勝バルセロナ戦(4-1)でヴィニシウスがPKからゴールを記録している。クラシコではPK獲得直後、最初にベリンガムがボールを持ったものの、すでに2得点を決めていたヴィニシウスがハットトリックのためにキッカーを譲ってもらっていた。スペイン『モビスタール・プルス』のテレビカメラはその際に、ベリンガムがヴィニシウスに「次は僕だからね」と話しかけていた様子を捉えていた。 ベリンガムは今季序盤にはPKキッカーの候補に含まれていなかったものの、シーズン前半戦だけで17得点を記録した並外れた決定力およびパーソナリティーの強さを評価されて、キッカーの一人に選出された様子。実際ヴィニシウスに向けた言葉は、その意思の強さを表すものと言えそうだ。