「北陸応援割」1人1泊・上限2万円…政府の補助に“期待の声”「行ってみたい」
日テレNEWS NNN
能登半島地震で「観光業」が大きな打撃を受けるなか、25日、政府が「被災者支援パッケージ」をとりまとめました。その1つが、政府が宿泊料の50パーセントを補助する『北陸応援割』です。被災地の旅館からも、街の人からも期待の声があがりました。 ◇ 被災地への支援の動きが広がるなか…大きな打撃を受けているのが「観光業」です。 石川県金沢市の温泉街・湯涌温泉の旅館で、今月の予約表を見せてもらうと。 金澤湯涌温泉 百楽荘 マネージャー 「もともとの予約の6割くらいがキャンセルになっています。数で言うと、800件くらいのキャンセル」 地震で壁の一部が壊れたものの、大きな被害は出なかったという旅館。しかし、キャンセルが相次いだことで、すでに、今月だけで7000万円ほどの損失が見込まれているといいます。 金澤湯涌温泉 百楽荘 マネージャー 「『金沢の方は問題なく営業ができているので、大丈夫です』とお伝えしても、お客様は「今回は、やめておきます」という方がほとんどでしたので…」 ◇ こうしたなか、25日、政府が「被災者支援パッケージ」をとりまとめました。 その1つが、『北陸応援割』です。 岸田首相 「北陸4県における1月中の(予約の)キャンセル数は約17万件に上っていると聞きます。旅行代金を割り引く『北陸応援割』を実施することにいたしました」 「北陸応援割」は、3月から4月にかけて、石川・富山・福井・新潟県を旅行すると、1人1泊・2万円を上限に、政府が宿泊料の50パーセントを補助するというものです。例えば、1人1泊4万円の温泉旅館に宿泊する場合、2万円分が補助されます。 さらに、大きな被害が出た「能登地方」は、観光客の受け入れが可能になった段階で、1人1泊あたりの割引率を70パーセントにするなどの、より手厚い支援策を検討するということです。 ◇ 25日午後、都内で聞いてみると。 大学生(10代) 「観光もすごいいいところなんで、友達とこれを機に、石川県行ってみたい」 会社員(30代) 「2万円っていうのは、けっこうでかいなと。兼六園とか輪島の朝市とか、学生時代に行ったので。いい思い出が(石川県に)けっこうあるので、ぜひとも行きたいなと」 ◇ 25日午後、さっそく金沢市の旅館にも問い合わせが入りました。 金澤湯涌温泉 百楽荘 マネージャー 「電話でのお問い合わせで、10件程度でありますが…少しずつ動いていくのかなと、少し期待しているところです。まずは、金沢から足を運ぼうと思う方が増えれば、と思っています」 “期待の声”は、最大震度5強を観測した富山県・氷見市からも…。 市内にある温泉旅館「ひみのはな」では、地震による被害は大きくありませんでしたが、断水の影響で、今月12日まで営業休止を余儀なくされました。 営業再開後も、観光利用の客は1割に留まっているといいます。 ひみのはな 支配人 「大変魅力的なもの、たくさんありますので。3月くらいからは少しずつ落ち着いてきて、また観光客が少しずつ戻ってきていただければなと思います」 (1月25日放送『news zero』より)