「渡航中止勧告」のモスクワは本当に“危険”な地域…? まばゆい電飾、安い物価――モスクワの「へ~」
想像できないかもしれないが、ロシアで非友好国「日本」の文化は、とても人気がある。和太鼓の響きに魅せられて太鼓を輸入してストーリー仕立ての公演をする「TAIKO INSPIRATION(タイコ インスピレーション)」、広島原爆を題材に「紙芝居」を披露する俳優、日本でギョーザ作りを学んでギョーザ製造機を輸入して「Gyoza Bar(ギョーザバー)」を開いた料理人…。記者が出会った人たちだけで、これだけの日本文化愛好家がいる。 そして、関係悪化の中にあっても「日本語を学びたい」と言ってくれる若者は多く、そのレベルは高い。 ロシア国立研究大学高等経済学院の日本語学習グループは、月に2回「日本語会話クラブ」を開いていて、記者も参加してみた。彼らの日本語レベルは日本語能力試験で「N1」「N2」の上級レベルだった。大学入学から、わずか4年間の学習期間である。聞けば「源氏物語や枕草子を読むのが好きだ」という。日本で大使館に勤めたいという学生もいた。 そんなロシアと日本。「君たちはどう生きるか」。私たちは考えなければならない。