F1 Topic:シーズンオフのルーキーレース開催をF1委員会で議論へ。実現すれば岩佐歩夢も「出場候補のひとり」とバイエルCEO
シーズン最終戦のアブダビGP後にヤス・マリーナ・サーキットで開催されるポストシーズンテストで、ルーキー向けのスプリントレースを開催するかどうかの最後の話し合いが、10月2日に開催されるF1委員会で行われ、正式に発表される。 【写真】2023年のポストシーズンテストにアルファタウリ(現RB)から参加した岩佐歩夢 すでにF1のスポーツ諮問委員会が開かれ、実施に向けてチーム代表たちは前向きであると言われている。そのうちのひとりがレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表だ。 「私はこのことを過去数回のF1委員会で提案している。というのも、例年行われているルーキーテストではルーキーの真の実力がわかりにくいからだ。彼らのベストタイムが70kgの燃料を積んだときなのか、あるいは30kgの燃料で走ったのかどうか、それぞれのチームしかわからないからだ。エンジンモードもどれを使ったのかわからない。ただ走り回って燃料とタイヤを消耗するよりも、私はルーキードライバーたちのための非選手権レースを開催した方がいいと考えている。現在のマシンでスプリントレースと同等のレースを行えば、イベントとしても盛り上がるだろう」 関係者の情報を総合すると、日時は最終戦アブダビGPが終了した直後の12月10日(火)。この日は元々ポストシーズンテストを行う予定で、各チーム1台はレギュラードライバーが乗り、ピレリによる通常のタイヤテストが行われ、もう1台を選手権において3回以上レースに出場したことのないルーキードライバーが自由に走らせることになっている。 今回の案は、このルーキードライバーがテストする分の時間とマシンを使って、スプリントレースを行うというアイデアだ。詳細に関しては2日の発表を待つしかないが、ピレリによる通常のタイヤテストは除外されないだろうから、まず最初にレギュラードライバー陣による通常のタイヤテストが行われ、その後ルーキードライバーたち10人(1チーム1台)によるフリー走行と予選、そしてスプリントレースが行われるものと考えられる。 そこで、RBのドライバーとしてルーキーレースに参加することが期待されるのが、レッドブル・ドライバーのひとりで、昨年のアブダビでのポストシーズンテストでRBの前身のアルファタウリのマシンを走らせた岩佐歩夢だ。シンガポールGPでRBのピーター・バイエルCEOは筆者にこう明かした。 「もしルーキーレースが開催されれば、アユムは我々のチームの候補のひとりだ」 もし、岩佐がRBからルーキーレースに出場した場合、レッドブルが起用するのはアイザック・ハジャルになると思われる。 果たして、10月2日にF1委員会はどんな発表を行うのか。そして、その発表を受けて、各チームは誰を走らせるのか。それぞれの決定に注目したい。 [オートスポーツweb 2024年09月30日]