【プレミア12】チーム最年少の中日・高橋宏斗が〝伝道師〟と呼ばれる理由
国際大会「第3回プレミア12」で連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」で、チーム最年少の高橋宏斗投手(22=中日)が〝伝道師〟となっている。 【写真】WBCで〝最年少侍〟高橋宏斗が躍動! 昨年3月の第5回WBCでは最年少の20歳で出場し、決勝でリリーフ登板するなど活躍。36歳で最年長のダルビッシュ(パドレス)や大谷(現ドジャース)とともに世界一に輝いた。今シーズンは12勝(4敗)を挙げ、防御率1・38の圧倒的な成績を残してセ・リーグ最優秀防御率のタイトルを獲得するなど大きな飛躍を遂げた。 そんな高卒4年目右腕が宮崎合宿中から、名だたる侍投手陣の中でも引く手あまたとなっている。高橋宏より2年先輩の戸郷(巨人)は「まだ子供っぽいところもあってかわいいなという部分もある」と言いつつも「宏斗の投げている球はすごいし、人間的にも尊敬するところがたくさんある。技術の面だったり、普段の調整法だったり、毎回聞いてみたいことがある。年上、年下とかは関係ない。好成績を出し続けることがプロなので、自分がそうなるためにはいい選手から学ばないといけない」と力説する。 別の侍投手は「宏斗は世界一を経験しているし、その時に一緒だったダルビッシュさんや山本由伸さんから球種の握り方や考え方などを直接聞いて知っている。それを宏斗を通して教えてもらえるなんて、こんないい機会はないですよ」と目を輝かせている。 実際、これまで高橋宏は侍投手陣の前で丁寧にレクチャー。「聞かれたので、みんなの前でフォークの握り方とかは伝えたりしました。僕が何か教えられることがあれば全然教えますよ」と門下生の殺到にもウエルカムの姿勢を見せる。 9日のチェコとの強化試合(バンテリン)で先発を任された右腕は「チーム最年少なので一番元気を出していきたい。まずはプレミア12の大会に向け、世界一を取るんだっていう戦いを見せたい」とチームをグラウンド内外で力強くけん引するつもりだ。
霞上誠次