シンプルだけど大事なセイバーメトリクスの指標「OPS」
NPBとOPS、RC
ちなみに、昨年のNPBのセ・パ両リーグのOPS3傑は以下のようになっている。 ■セントラル・リーグ 岡本和真(巨)140安打41本塁打93打点0盗塁 打率.278(12位) OPS.886(1位)RC108(1位) 宮﨑敏郎(デ)133安打20本塁打71打点1盗塁 打率.326(1位) OPS.846(2位)RC82(7位) 坂本勇人(巨)116安打22本塁打60打点2盗塁 打率.288(7位) OPS.811(3位)RC76(9位) ■パシフィック・リーグ 近藤健介(ソ)149安打26本塁打87打点3盗塁 打率.303(2位) OPS.875(1位)RC114(1位) 森友哉(オ)113安打18本塁打64打点4盗塁 打率.294(4位) OPS.816(2位)RC76(4位) 柳田悠岐(ソ)163安打22本塁打85打点1盗塁 打率.299(3位) OPS.783(3位)RC100(2位) 盗塁や三振などの要素を含むRCとOPSは一部食い違うこともあるが、OPS1位とRC1位は両リーグともに一致している。
アマチュア野球でも活用を!
膨大な計算を要するRCやWARに比べてOPSは、二つの数字を足すだけという極めて簡単な計算式で算出できるのに、RCやWARとほぼ同じような評価をすることができるのは、OPSが「出塁」「長打」という打者の最も重要な指標をもとに算出されているからだ。 ただOPSは、打数が極端に違う選手を比較することができない。一般的には規定打席以上の選手の比較に限定される。 アマチュア野球でも最近は「1球速報アプリ」が利用されているが、こうしたサイトの集計ページでも「OPS」が普通に掲載されている。 単に安打を打つではなくて、OPSを意識すると、出塁率を高めるために四球を選ぶとか、長打率を意識して次の塁を狙うとか、野球の意識が変わってくる。 積極的な野球のためにOPSという指標を取り入れてみてはどうだろうか?