獲得選手に「満足度は100%」も…浦和SDがさらなる補強示唆「最大の目標はリーグ優勝」
浦和は7日に新加入選手の発表会見を実施
浦和レッズは1月7日に新加入選手の発表会見を実施。堀之内聖スポーツダイレクター(SD)は、2025年シーズンについて「今季の最大の目標はリーグ優勝」と明言。さらに、現時点での補強の満足度を100%だとしながらも「まだ補強は終わっていない」と、さらなる加入の動きを示唆した。 【リスト一覧】強力助っ人は「8」、レジェンドの「30」は30歳FWが引き継ぐことに…J1浦和の2025年シーズン背番号 浦和は昨季、ペア・マティアス・ヘグモ監督を招聘して攻撃的に支配するサッカーを目論んだ。しかし、攻撃陣を中心にした負傷続出もありチームは安定感を欠いた。主力選手は夏の移籍市場で退団が相次ぎ、8月末にヘグモ監督を解任。23年にチームを率いたマチェイ・スコルジャ監督が再び就任するも、2戦目から4連敗して一気に残留争いへ。降格こそ免れたものの、リーグ13位でフィニッシュとなった。 田口誠代表は「クラブが掲げる常に優勝を狙える優勝争いをできるチームには遠く及ばなかった。監督や強化責任者の交代、主力選手の退団で不安や不満を抱かせた」として、「常に優勝を狙えるチームを作り上げるため戦術を深め、攻守両面で強化していく。新加入選手にはこれまでの実績を超えるような活躍と高い献身性で力を存分に発揮してもらいたい。国内3大会に加え、クラブ・ワールドカップ(W杯)に出場する。大会フォーマットが変わり世界から注目される今大会では世界に存在感を示すだけでなく、勝利のために全力を尽くす」と話した。 その中で浦和は柏レイソルからMFマテウス・サヴィオ、サンフレッチェ広島からMF松本泰志を獲得。ベルギー1部コルトレイクからMF金子拓郎を獲得。期限付き移籍からクロアチア1部ディナモ・ザグレブからDF荻原拓也、FC町田ゼルビアからMF柴戸海、横浜FCからFW髙橋利樹らが復帰し、すでに実績のある選手を中心に10人が会見に臨んだ。 堀之内SDは「国内、国外において十分な実績のある選手、他クラブで多くの経験を積んで復帰してくれた選手、最後に若くポテンシャルがあり未来の浦和レッズを作っていくであろう選手、彼らが加入してくれたことを非常に嬉しく思う。強いて1つポイントを挙げるなら、浦和でプレーしたい、エンブレムを背負って多くのサポーターの前で戦いたいという熱く強い思いを持ってくれた選手だと思う」として、「まず、ここにいる選手を獲得できたことへの満足度は100%」とコメントした。 さらに堀之内SDは「リーグ戦、クラブW杯、天皇杯、ルヴァン杯と大会はある。昨日の最初のミーティングでも伝えたが、今季の最大の目標はリーグ優勝。クラブW杯は6月に開催されるが、その後に天皇杯やルヴァン杯もある。それらの大会をないがしろにするわけではなく、クラブW杯には大きな価値がある。まず開幕から3試合がアウェーで、初戦が2連覇しているヴィッセル神戸。キャンプを通じてチームを作り、初戦の神戸戦に全力を注いでいけたらと考えている」と話した。 また、2020年からフットボール本部として再編されていた強化部門は育成部門やスクールを別組織とすることで、堀之内SDを強化責任者とした「トップチーム」という名称の特化した部門になったとされた。そして、その堀之内SDは「今後について、まだ補強は終わっていない。日本のウインドーは3月26日まで開いている。昨年の夏のウインドーでの反省も生かし、常にいい準備をしたい」と話す。ここ2年連続で浦和はキャンプ中、あるいはキャンプ後まで合わせて外国人選手を2人獲得している。 06年以来のリーグ優勝を目標と明言した浦和が、昨季に続き実績ある選手を数多く補強したシーズンオフの動きをどこまで生かせるのか。今後の動きも含め、2月15日の神戸戦までにどこまでチームが仕上がるのか注目される。
轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada