3.8万人が“古墳にコーフン” ティラノサウルスレースも 大阪
古墳とアートの祭典「古墳フェス はにコット」が11月24日、大阪府高槻市の今城塚古墳で開かれた。2012年に始まって以来、日本最大級のイベントに成長。今年は約3万8000人が訪れ、多くの家族連れが“古墳にコーフン”する一日を楽しんだ。 継体天皇の墓とされる前方後円墳「今城塚古墳」(全長約190メートル)を舞台に、古代フードや古墳グッズ、ワークショップなど300店以上が出店。このほか、作家の竹田恒泰さんの古墳にまつわるトークショーや古墳ミュージシャンによるライブなどさまざまな催しが繰り広げられた。 今年の目玉は、世界初開催となる古墳での「ティラノサウルスレース」。ティラノサウルスの着ぐるみをまとって走るという米国発祥のユニークな競技で、「古墳でティラノサウルスレースをしたら面白くない?」という主催者の一言で開催が決まったという。 この日は、「幼獣」「成獣メス」「成獣オス」の部門に分かれて、約230人がカラフルな恐竜の着ぐるみで古墳を激走した。また、ハニワクッションを拾って走るレースや市のキャラクター「はにたん」などが参加する特別レースも開催された。 このほか、子どもが店長となって、古墳にまつわる商品やワークショップなどをプロデュースする子ども店長体験ブースも初めて設置された。 イベント実行委委員長のマキリエさん(44)は「今年は、ティラ活(ティラノサウルスの着ぐるみ姿で活動する人)層など古墳ファン以外の人も多く参加したイベントになった。これをきっかけに、古墳をもっと身近に感じてもらえたら」と話していた。【長尾真希子】