「キン肉マン」ゆでたまご・中井義則が振り返る、鳥山明との“初対面”「頑張りすぎやろ(笑)」
6月6日(木)、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送・毎週月曜~木曜13時~15時30分)が放送。ゲスト出演した漫画家ユニット・ゆでたまごの作画担当・中井義則が、今でもよく覚えているという、漫画家・鳥山明との“初対面”を振り返った。
『キン肉マン』でデビューしたゆでたまごと、『Dr.スランプ』でデビューした鳥山明は、ともに1980年代からの『週刊少年ジャンプ』誌の黄金時代を築いた漫画家だが、その出会いはジャンプ編集部の一角だったという。 中井:僕らのちょっと後に鳥山明さんが『Dr.スランプ』で(ジャンプに)入ってきて。 塙:『Dr.スランプ』の方が後なんですね。 中井:そうなんです。最初に会ったのは……今でも覚えているのが、ジャンプ編集部の執筆室で仕事してる時に、ちょうど担当の編集の方が鳥山さんを連れて入ってこられて、「ゆでくん、今度デビューする鳥山くんっていうんだけど、表紙用のカットを描きたいんで、ちょっと机貸してもらっていい?」って。 塙:ほぉ! 中井:「あ、どうぞどうぞ」って。こっちはもう昼飯食ってたんですよ、かつ丼(笑) で、鳥山さんが仕事しながらボソボソと「こんど連載するんだけど、やっていけるかどうか不安なんだよね」って言うんですよ。で、かつ丼食いながら「大丈夫ですよ、僕らでもやってますから。頑張ってくださいよ!」って言ったんですよ。 土屋:えーー! 中井:そしたら、めちゃくちゃ頑張って(笑) 土屋:(笑)「大丈夫」どころじゃない! 中井:ちょっと、頑張りすぎやろと(笑) 土屋:すごいやりとり、それ! 中井:そうなんです。
塙:最高峰だもんね。めちゃめちゃ、画がうまいじゃないですか、鳥山先生。やっぱり(プロが見ても)「うまいなあ!」って思うんですか? 中井:僕ね、『Dr.スランプ』の1回目の“扉”……表紙を見たときに、「これはすごい。これは絶対売れる」って思いましたもん。 土屋:そうですか! 塙:なにか、ピンと来たんですか? 中井:もう、思いましたね。何か新しい時代の漫画を見るようで、ちょっと衝撃でしたね。
その後「レジェンド」となる2組の漫画家の初対面時の会話にエモさを感じた土屋は、「そこで会ってたってのは、ちょっと熱すぎますね」と、深く感銘を受けていた。