元日本代表指揮官ザッケローニ氏が明かす…長い監督生活で一番心に残るチームは?
元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、5日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、近況を明かしたほか、過去のエピソードなどを振り返った。 ミランやユヴェントス、インテルなどセリエAのビッグクラブの指揮官を歴任したほか、2010年には日本代表監督に就任して4年後のブラジル・ワールドカップへと導いたザッケローニ氏。現在、71歳を迎えた元日本代表指揮官は、故郷のチェゼナーティコで過ごしている。 「カルチョはもういいかって? ああ、もういい。現在は年金生活を送っていて、71歳だ。私はこれまでにいろんなことをしてきた。最高に素晴らしいチームで指揮を執り、過去の思い出を少し懐かしく思うよ」 ザック氏は1998年にミランの指揮官に就任すると、1年目にしてスクデットを獲得。その背景について、自身の考えを語った。 「ミランでは、すぐにスクデットを獲得した。信じられないような結末で、ファンタスティックだった。私がすぐに優勝できたのは、シーズン開始からスタートできたからだ。他のチームでは、シーズン途中からの指揮で、インテルでは(エクトル)クーペル、ユーヴェでは(チーロ)フェラーラ、ラツィオでは(ディーノ)ゾフの後任だった」 また元日本代表指揮官は、約40年にわたる長い指導者生活を振り返り、一番心に残っているチームを明かした。 「誰も興味がないかもしれないが、チェゼナーティコのプルチーニ(育成年代のU-10~U11に相当)で、私の最初のチームなんだ。当時、私は28歳だったが、素晴らしい仕事だったよ。その後、本当に多くのチームを指導したが、最初の愛は、決して忘れられないものだよ」 下部カテゴリーからセリエAまで上り詰めたザック氏だが、「いまはここにいるが、いつの日か、ミランやインテル、ユーヴェの指揮官にたどり着ける」などと考えたことはなかったという。 「それは一度もないと誓う。ただ、私の選手たちが『この人はユーヴェやミラン、インテルへ行く』なんて言っていた。『きっと(ザック氏の同胞で元ミラン指揮官のアリゴ)サッキのようになる』とひそひそ話をしていたよ」