元朝日新聞記者・植村隆氏が記者会見(全文1)言論の戦いに勝ち、判決で負けた
櫻井氏は「強制連行と書いた」と批判するが、実際は書いていない
記者1:(英語)。 植村:私の記事は1991年の8月11日の朝日新聞、大阪本社版に出たんですが、そこでは、だまされて慰安婦にされたと書いてまして、私自身は強制連行とは書いておりません。しかし櫻井さんは、私が強制連行と書いたということで批判しております。しかし私はその反論として、私が強制連行と書いてないから許してくれという論法を採っておりません。私は強制連行と書いていなくて、だまされたと書いたんですけれども、ただ、当時の金学順さんを取材したさまざまな記者は、金学順さんが強制連行されたというような話を書いております。 例えば、日本を代表する保守的な新聞である産経新聞は、2回にもわたって金学順さんに取材して、強制連行というふうに書いております。本来なら、櫻井さんは産経新聞に向かって、なんで人身売買なのに強制連行と書いたのかと言うべきなんですか、なぜか私を攻撃して、植村が強制連行って書いたって言うわけですね。しかし、私は、自分が強制連行って書いてないから許してくれっていう戦いの方法は採っておりません。もう1回、繰り返します。 櫻井さんが、人身売買の根拠としている報道、ハンギョレ新聞と、『週刊宝石』、それをきちんと読めば、強制連行っていうふうに読める。だから、櫻井さん、あなたが言うような証拠では、実は強制連行って書いてますよと、金学順さんは、強制的に連行された、意に反して慰安婦にさせられたということを言ってますよということを私は繰り返し主張しております。で、櫻井さんは、そういうことで、言論戦では私に負けてるんですが、繰り返し同じ主張をしております。しかし、これは本当に無駄な論議だと私は思います。強制連行であれ、人身売買であれ、意に反して戦場に連れて行かれて、日本軍の性の相手をさせられた被害者は同じような苦しみを得てるんです。 はい、ありがとうございました。 司会:(英語)