3年連続5ツ星、米国リートに投資するファンドと世界の株式・債券に投資するバランスファンドが到達
2024年7月末時点において、ウエルスアドバイザーのファンドレーティングが過去3年間(36カ月、2021年8月-2024年7月)連続して5ツ星となったアクティブファンドは25本あった。米国のリートに投資するファンドと世界の株式と債券に投資するバランスファンドが新たに到達し、前月から2本増加した。 ファンドレーティングは、原則として、運用期間3年以上の国内公募追加型株式投信を対象として、ファンドのリスク調整後のリターンがその属するカテゴリー内でどの水準にあるのかを5段階で示したものである。最上位の5ツ星は、運用効率に優れていることを表す。3年連続5ツ星ファンドの集計に際しては、「確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く」アクティブファンドを対象とした。 今回新たに到達したのは、大和アセットマネジメントの「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」とセゾン投信の「セゾン・グローバルバランスファンド」。
「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」はマザーファンドへの投資を通じて、実質的に米国のリートに投資し、米ドル建資産のポートフォリオの配当利回りが、「FTSE NAREITエクイティREIT・インデックス(配当金込み、米ドルベース指数)」の配当利回り以上となることをめざす。2024年7月末時点のポートフォリオの配当利回りは3.8%(FTSE NAREITエクイティREIT・インデックスは3.9%)となっている。
「セゾン・グローバルバランスファンド」はバンガード社が運用するインデックスファンドへの投資を通じて、実質的に、世界の株式と債券に50:50で投資するバランスファンド。2024年7月末時点の資産及び地域別配分比率は、米国株式32.2%、欧州株式7.6%、日本株式2.7%、太平洋(日本除く)株式1.3%、新興国株式5.1%、米国債券27.6%、欧州債券19.1%、日本債券3.4%などとなっている。
3年連続5ツ星となった25ファンドのうち純資産額上位5ファンドを見ると、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」がトップ(8月13日時点の純資産残高は1兆2725億円)となった。第2位と第3位は今回到達した2ファンドが入り、第4位は「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」(同3710億円)、第5位は「JP 4資産均等バランス」(同458億円)となった。
武石謙作