室伏広治長官、会長不在で約1年経過のJOCに見解「国民の心配払拭する方向性示して」
スポーツ庁の室伏広治長官が18日、都内で会見した。日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(67)が頸椎(けいつい)損傷による療養で不在となり、間もなく1年が経過することについて、「山下会長においては詳細(な容態)は発表されてないが、早い回復を祈念している。一方で、JOCも組織としてどう運営していくかは、三屋(裕子)副会長が山下会長と連絡を取りながら話を進めているところではあるが、こういう状況で多くの国民の皆さまからも『大丈夫か?』と心配の声があることも存じている。それも払拭していけるように、JOCとして今後どうしていくか方向性を丁寧に説明し示していくことが大事。われわれもできることは引き続き支援していきたい」と述べた。 山下会長は昨年10月29日にプライベートで行動している際に転倒し、頸椎を損傷。手術を受け、リハビリを続けているが、今夏のパリ五輪までには回復が間に合わず、三屋副会長が会長代行として指揮を執った。JOCとして節目の大会を終えたものの、山下会長の役職はそのままで、当面は三屋会長代行体制を継続する。