【香港国際競走】A・オブライエン調教師は2競走に計4頭参戦 ルクセンブルクのヴァーズ参戦理由は…
8日に迫った香港国際競走。アイルランドの超名門A・オブライエン厩舎は香港ヴァーズ(芝2400メートル)にルクセンブルクとコンティニュアス、そしてメインの香港カップ(芝2000メートル)にコンテント、スピリットダンサーの計4頭がエントリーしている。 オブライエン調教師は6日朝、ジャパンカップ後の引退お披露目式で多くのファンに見送られたオーギュストロダンの帽子とベストを着用してシャティンに登場。ペースメーカー1頭を含めた5頭による迫力満点の縦列調教を見守った。 4頭の中で最も実績があるのは香港ヴァーズに出走するGⅠ4勝馬ルクセンブルク(牡5)。障害レース用種牡馬に転向するため、今回がラストランとなる予定だ。昨年はヴァーズではなくカップに参戦して短頭差の2着。オブライエン師は「昨年は素晴らしいレースをしたと思います。彼は非常にレベルの高い馬で、昨年は最後まで非常にいい走りをしましたが、ゴール直前で敗れてしまいました。2400メートル以上が彼にはピッタリだったようです」とヴァーズ参戦の意図を明かす。 前走の米GⅠブリーダーズCターフは6着に終わったものの「非常にいいレースをしましたし、思ったよりずっといい内容でした」と振り返ったうえで「今日も安定したキャンターを行いました。明日はもう少し強めにやるかもしれません。調子は良さそうですよ」とラストランへ向けて、態勢に抜かりはない。 また、ハーツクライ産駒で日本生まれの僚馬コンティニュアス(牡4)についても言及。今年は5戦して勝ち星はGⅡの1勝のみだが「今まで以上に前向きなところを見せています」と手応えを伝えた。 全世界の競馬ファンからリスペクトの的となっているA・オブライエン調教師。名伯楽の放つ刺客が、各国の強敵相手に牙をむく。
東スポ競馬編集部