【8月15日は年金支給日】年金振込通知書って何?知っておきたい厚生年金・国民年金のキホンを徹底解説
毎年6月に送られてくる「年金振込通知書」って何?
6月に送られてくる「年金振込通知書」をちゃんと見ているでしょうか? 「年金振込通知書」は、毎年6月に届く、あなたの年金がどれくらい振り込まれるかを知らせてくれるお手紙です。6月から翌年4月までの各振込額がわかるんです。 年金をまだもらっていない人には、誕生月に「ねんきん定期便」が届きますが、これは額面の金額なので実際に手にする金額とは違うことに注意が必要です。 もし、年金の支払い額や受取銀行に変更があったら、その都度お知らせがきます。 また、年金振込通知書には天引きされる金額も載っています。 税金や保険料が天引きされて、思ったより少ないと驚くこともあるかもしれませんが、事前に知っておけば安心ですね。
「年金振込通知書」の見方とは?
「年金振込通知書」のどこをチェックすればいいのか、具体的に見ていきましょう。 ●年金振込通知書に記載されている「確認しておくべきポイント」 ・年金支払額(天引き前の額面の金額) ・介護保険料額 ・後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)※天引き対象でない場合は記載されません ・所得税額および復興特別所得税額 ・個人住民税額 ・控除後振込額(天引き後の手取り額) 年金から引かれる税金や社会保険料は、受給者の収入や住んでいる地域によって異なります。 次の章では、65歳以上の世帯で実際にどれくらい天引きされるのか、具体的な例を見てみましょう。
【2023年】年金からの「天引き」はどれくらい?
年金からどれくらい引かれるかは、各家庭でかなり差があります。 今回は、総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」から、65歳以上の単身・夫婦のみの無職世帯の家計収支の内訳を参考にします。 ●【65歳以上の単身無職世帯の家計収入】 ・可処分所得(手取り収入):11万4663円 ・非消費支出:1万2243円 ・消費支出:14万5430円 ・不足分:3万768円 ●【65歳以上の夫婦のみ無職世帯の家計収入】 ・可処分所得(手取り収入):21万3042円 ・非消費支出:3万1538円 ・消費支出:25万959円 ・不足分:3万7916円 65歳以上の単身世帯や夫婦のみの無職世帯での年金からの天引き額は、収入の約10%~15%程度が一般的でした。 具体的なデータを見ると、年金からの引かれる額が小さくない金額になることが分かります。老後の生活費を考える際には、このことをしっかり把握しておくといいでしょう。 もし足りない部分が出てきたら、貯金や投資を見直したり、生活スタイルを少し変えてみたりするのも一つの手です。老後のために準備をしておくのは大切なことです。 次の章では、ファイナンシャルアドバイザーが教える「控除」について、知っておくべきポイントをお話しします。