【共通テストまで1カ月】愛媛の医大生に聞く直前期の勉強法は 新課程入試の対策を学習塾fitが解説
1月18、19両日に実施される2025年度大学入学共通テストまで1カ月。新学習指導要領に対応した最初の試験で、出題教科・科目が大きく変わります。共通テストの主な変更点や入試本番直前期の対策について、大学入試に詳しい総合学習塾・予備校「fit」(松山市)の講師橋田康平さん(36)に聞きました。 ■とにかく演習が大切 共通テストは現役生(2022年度高校進学)向けの出題教科・科目が6教科30科目から、新教科「情報」を含む7教科21科目に再編されます。国語に「近代以降の文章」を扱う大問が1問増えて試験時間が90分に延長されるほか、「数学Ⅱ・B」の出題範囲が広がり「数学Ⅱ・B・C」となるなどの変更点があります。 両日とも午前9時半から午後6時ごろまで実施され長丁場となるため、橋田さんは「体力と集中力の勝負になります。プレッシャーや疲労感も加わり、凡ミスが増えるのが共通テストの特徴です」と強調します。 高校の授業時間は基本的に50分。それに対し、共通テストでは1科目の試験時間が長いもので国語が90分、英語はリーディングが80分、リスニングは60分(解答時間は30分)あります。「生徒には入試本番を想定して問題を解く経験が不足しています。とにかく演習に取り組むことが大切です」 ■愛媛大医学部生が教える直前期の勉強法は 一足先に受験を経験した先輩はこの時期、どんな勉強に取り組んでいたのでしょうか。愛媛大医学部医学科3年の井上晃太郎さん(22)=新田青雲中等教育学校卒=と、安部華子さん(22)=松山東高校卒=の2人にアドバイスしてもらいました。 ーー12~1月はどのような勉強を進めていましたか。 井上さん 共通テストは情報処理能力が問われるテストだと思います。例えば英語は英文の分量が多く、ネーティブでも全文を読み解くのに苦労すると言われるほど。つまり必要な情報を見つけ出し、要点を把握する力が求められます。そこで共通テストの過去問や予想問題集を解いて情報処理能力を鍛え、基礎固めを図りました。 ーー苦手科目の対策などは。 安部さん 国語の現代文が苦手だったので、古文・漢文で点数を補えるよう文法や単語の知識を習得しました。英語は長文読解問題で分からなかったり知らなかったりした単語だけをノートにまとめ、試験直前に読み返しました。
愛媛新聞社