韓国大統領、ウクライナ代表団と会談 武器支援要請との報道も
Hyunsu Yim [ソウル 27日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は27日、ウクライナのウメロフ国防相率いる代表団と会談した。韓国大統領府は声明で、北朝鮮によるロシアへの軍隊派遣や、技術や兵器の交換に関する情報を共有することで両者が合意したと明らかにした。 ウクライナ代表団は、申源湜国家安保室長と金龍顕国防相とも会談した。今回の韓国訪問は武器支援の要請を目的としているとの報道もある。 尹大統領は国内のスキャンダルで支持率が低迷し、ウクライナへの武器供給を巡っては韓国国民の反対に直面している。 韓国ギャラップの10月の世論調査によると、大半の韓国人は、北朝鮮とロシアの軍事関係の強化を脅威と感じているものの、82%が武器を含む軍事支援には反対している。 大統領府の外には「ウクライナへの武器提供を計画する韓国政府に反対」と書かれた横断幕を手にした少数のデモ隊が集まった。 ウクライナのゼレンスキー大統領は10月、韓国KBSテレビとのインタビューで、韓国政府に防空システムを含む武器支援について具体的に要請するとの考えを示していた。 ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官は、韓国がウクライナに武器を提供した場合、韓国とロシアの関係は「完全に破壊される」と発言。韓国外務省高官はこの発言に関して、韓国の対応はロシアと北朝鮮の行動次第だと述べた。