堅守から流れつくる伝統野球 広島商(2年ぶり28度目)中国地区高校野球大会出場校の横顔
25日に島根県で開幕する秋季中国地区高校野球大会に、広島から広島商と如水館、盈進の3校が出場する。来春の選抜大会の選考資料となる大会で、上位進出を目指す各校の横顔を紹介する。 3年ぶりに広島県大会の頂点に立った広島商の決勝戦 2021年以来の広島王者として、3年ぶりの選抜大会出場を目指す。 1試合平均0・6失策の堅守から流れをつくる伝統の野球は健在だ。県大会5試合のチーム打率は3割6分7厘。旧チームから残るレギュラーが少ない中、4番の1年名越はチームトップの6打点。「みんながつないでくれた好機をなんとかしようと思った結果」と謙虚な心で結果を残した。 荒谷監督が「選抜大会に出場した3年前より力はある」と信頼する投手陣は防御率1・42。エース右腕の大宗は県大会で23回1/3を投げて3四死球。制球力が武器だ。控え左腕の徳永も130キロ台中盤の直球を投げ込み、準決勝の盈進戦では8回2失点と好投した。 「県大会はベンチ外でも力のある投手、野手はたくさんいる」と荒谷監督。競争心をあおり、チームの底上げを図る。
中国新聞社