衝撃の“退団”に…減額超え年俸ダウンで自由契約を選んだ大物(2)かつてのエースも“大幅減俸”で
東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大が、減額制限を超える大幅な減俸を提示され、退団を決断した。プロ野球では、減額制限(年俸1億円以下は25%、それ以上は40%)を超える年俸を提示された場合、自由契約を選択できる。ここでは、減額制限超えの年俸ダウン提示を受け、自由契約を選んだ歴代選手を紹介する。
金子千尋
・投打:右投左打 ・身長/体重:180cm/77kg ・生年月日:1983年11月8日 ・経歴:長野商 - トヨタ自動車 ・ドラフト:2004年ドラフト自由枠 オリックス・バファローズの絶対的エースとして君臨し、数々の個人タイトルを獲得した金子千尋。しかし、減額制限を超える条件提示を受け、キャリアの晩年は北海道日本ハムファイターズで腕を振った。 長野商から2004年ドラフト自由枠でオリックスに入団すると、プロ3年目に先発ローテーションに定着。その後はエース街道を歩み、2010年には最多勝(17勝)に輝いた。 2014年には26試合の登板で16勝5敗、防御率1.98という傑出した成績を残し、投手2冠(最多勝、最優秀防御率)と沢村賞を獲得。 しかし、翌年以降は徐々に成績が低迷。2018年は17試合の登板で4勝7敗、防御率3.87に終わると、同年オフには球団側から減額制限を超える大幅減俸が提示。自由契約を選択し、翌2019年から日本ハムに加わった。 移籍初年度は26試合に登板し、8勝7敗、防御率3.04をマーク。翌2020年はリリーフに回って34試合に登板するなど、あらゆる起用法に応えた。 だが、2022年はわずか3試合の一軍登板にとどまり、同年限りで現役引退を決断。現在は日本ハムの二軍投手コーチを務めている。
ベースボールチャンネル編集部