劇団『ヨーロッパ企画』 上田誠が明かす8年ぶりに再演する理由 初出演の板尾創路が語る劇団の魅力とは
日テレNEWS NNN
舞台『来てけつかるべき新世界』で作・演出を務める、劇団『ヨーロッパ企画』の上田誠さん(44)と、今回『ヨーロッパ企画』の舞台に初出演する板尾創路さん(61)にインタビュー。約8年ぶりに『来てけつかるべき新世界』を再演をする理由や、板尾さんが感じる劇団『ヨーロッパ企画』の魅力などを伺いました。 【画像】劇団『ヨーロッパ企画』 旗揚げメンバーの上田誠さん、諏訪雅さん
■2016年の初演時には『岸田國士戯曲賞』を受賞
11月まで全国で上演されている舞台『来てけつかるべき新世界』は、ドローンやAI、メタバースなどのテクノロジーと共存する大阪・新世界のオッサンたちを描いたSF人情喜劇。2016年に初演を行い、この作品で“演劇界の芥川賞”といわれる『岸田國士戯曲賞』を2017年に受賞しました。 約8年ぶりの再演となる今回は、ヨーロッパ企画の劇団員以外にも、板尾さん、町田マリーさん、岡田義徳さんら新キャストを迎え、全国13都市で巡演します。今作で板尾さんは、数年前に妻を亡くし酒浸りになった、串カツ屋・きて屋の看板娘マナツの父を演じます。
■約8年ぶり再演の理由
――今回『来てけつかるべき新世界』を再演する理由を教えてください。 上田:大阪の新世界にテクノロジー的な意味合いでの“新世界”がやってくるという、“大阪のオッサンたち V.S. テクノロジー”みたいなSF人情喜劇なんですけど。初演を書いた時に、劇団をずっと続けていて、時々出る会心の作みたいな感じで。お客さんの評判もよかったですし、代表作だからいつか再演したいなって思っているうちに、気がついたら8年くらいたっていて。 世の中が本当にそれこそAIとか、ファミレスでロボットがハンバーグを運んでくるとか、そういう時代になったんで、今のうちに早く再演しておこうと。初演の時よりも今の方がきっとテクノロジーが僕らの世界に浸透してきている度合いが強いから、今の方が真に迫って見られるものになってるんじゃないかなという気がしています。 ――板尾さんは今回の公演はいかがですか。 板尾: 8年前だとちょっと未来の話で、まだみんな想像でしかないところでしたけど、今は本当にね、ドローンで荷物が配達されたりとかっていうのがだいぶ近づいてきて。より身近なので、もうちょっと笑いやすいというか。だから多分8年前見たお客さんと、今回見たお客さんだと、面白がり方がちょっと違うのかなっていう気がします。