「箱男」石井岳龍は小島秀夫にとってヒーロー、対談映像が公開
映画「箱男」の監督を務めた石井岳龍と、ゲームクリエイター・小島秀夫による特別対談映像がYouTubeで解禁された。 【動画】石井岳龍と小島秀夫による対談映像はこちら 安部公房の同名小説を原作とする「箱男」。ダンボールを頭からすっぽりとかぶり、一方的に世界をのぞき見る“箱男”に魅せられたカメラマンの“わたし”が、自身も箱男としての一歩を踏み出すが、数々の試練と危険に襲われるさまが描かれる。永瀬正敏が“わたし”を演じたほか、浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市らが共演した。 映像は、石井と小島が2人の出会いや「箱男」映画化について語ったもの。小島は学生時代に鑑賞した石井の作品「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市 BURST CITY」のエネルギーに圧倒されたと言い、「(石井は)僕のヒーローなので。ファンというか師匠。兄貴と呼ばせてもらっていた」と当時を振り返る。石井は、小島が安部を尊敬している点や彼が生み出したゲーム、メタルギアシリーズに箱男が登場することに触れ「(小島に)共通の何かを感じた」と述懐した。 また「箱男」を鑑賞した小島は「けっこう原作に忠実。そこはビックリした」と明かし、「石井監督の段ボールに僕が入って、安部公房さんを見たような二重の喜び」と感服。さらに「戦争やってるし、地震は来そう、地球は壊れているし、ろくでもないですけど。この時期に『箱男』が映画化されたのは意味がある」と語った。このほか、敬愛する安部の魅力について語らう様子や、彼らの考える“クリエイティブ”に迫るボーナス映像もあわせて公開されている。 「箱男」は全国で上映中。 (c)2024 The Box Man Film Partners