【新事実】飲酒逆走事故で逮捕の男から大麻検出で再逮捕…片や無免危険運転傷害で起訴の男も薬物疑い再逮捕(静岡)
2024年12月、浜松市の「浜名バイパス」で飲酒運転をした上、逆走した車が別の車と正面衝突し23歳の男性が死亡した事故で、8日、新たな事実が発覚しました。 この事故は、12月17日、午前6時半ごろ、浜松市中央区の国道1号・浜名バイパスで酒気帯びの状態で下り線を逆走した車が23歳の会社員の男性が運転する車と正面衝突し男性は死亡しました。 逆走した車を運転していたのは浜松市中央区宮竹町の会社員で24歳の男で、過失運転致死などの疑いで逮捕・送検されました。 事故の直前、浜名バイパスを走行していた車のドライブレコーダーの映像。追い越し車線を逆走する男の車をとらえていました。現場を目撃した人は…。 (目撃した人の談話) 「見た感じ亡くなられた人の方の車が損傷がひどいので、フロントのほうがぐちゃぐちゃにはなっていた」 容疑者の男の車は、事故の直前、浜名バイパス馬郡インター付近の上り線で片側2車線の道路の中央に止まっていました。通報を受けた警察が現場に駆け付け職務質問しようとしたところ、容疑者の男が車を発進させたといいます。その後、容疑者の男は次の坪井インターでバイパスを降り、今度はバイパスの下り線に入り直した後、逆走したとみられています。その後、名古屋方面に進んでいた車と正面衝突したのです。 警察の調べに対し、容疑者の男は「飲酒運転をして事故を起こしたことは間違いない」と容疑を認めていますが、当時の具体的な状況については、あいまいな供述が多いということです。 そんな中、8日、飲酒や逆走だけではない容疑者の男に関する新たな事実が発覚しました。警察は、事故当時、大麻成分を含む液体を所持していた疑いで容疑者の男を再逮捕したのです。さらに、捜査関係者によると、事故直後の検査で、容疑者の男から大麻成分が検出されているということです。 悪質な交通違反による刑事事件に詳しい増田英行弁護士は、アルコールや薬物が運転にどの程度影響を及ぼしたかが危険運転致死傷罪適用へのポイントになるといいます。 (増田 英行 弁護士) 「アルコールの影響はあるが、落ち度で事故を起こしたなら過失運転致死傷になるがアルコール、薬物の影響がもっと強くなって運転行為がまともにできない酩酊、薬物の影響が強くなった場合に危険運転致死傷罪が適用できる」「アルコールの服用、薬物の服用をしていたとしても、加害者の精神認知能力にどんな影響を与えたか立証する必要がある」 飲酒だけでなく薬物の使用の疑いも浮上した容疑者の男。警察は、過失よりも罰則の重い、危険運転致死の疑いも視野に捜査を進めています。