ファストフード、外食チェーンの福袋が人気 お手頃価格でお得感、コラボも
■年明け、予約なしで購入できる商品も
しかし、年明けに予約なしで店舗で購入できる福袋もある。ステーキチェーン、ブロンコビリーの福袋もその一つ。4千円分のクーポンに加え、店舗でも提供する魚沼産コシヒカリ2キロ、ステーキソース、ドレッシング各1本を保冷トートバッグに入れて5千円。今夏のコメ不足以来、価格が高止まりしているだけに、コメが入っているのは消費者にとってうれしい内容だ。
日本総合研究所の小方尚子主任研究員はファストフードなどの福袋が人気の理由を「食費の分野で物価高が特に大きく進む中、福袋の割安感はより魅力的になっている」と分析。「福袋で顧客の囲い込みを目指す同業他社に対抗し、福袋商戦に新たに乗り出す企業が増える可能性が大きい」と見る。ただ今後は「着実に進むコスト高を背景に、割安感のある福袋の提供には限定グッズの提供で付加価値を高めるなどの工夫が一層必要となるだろう」と話した。(小島優)