神社・寺院、観光地に多くの人出 正月三が日の安房各地 鴨川ではイセエビ入り雑煮の振る舞いも(千葉県)
「八犬伝」展
館山市の館山城2階展示室では、企画展「八犬伝と創作の世界」が1日からスタートした。同市立博物館が所蔵する南総里見八犬伝に関する出版物など約150点が展示されている。3月9日まで。 南総里見八犬伝は、江戸時代の人気作家・曲亭馬琴が、28年の歳月をかけて完成させた全106冊にわたる長編小説。戦国時代に安房国(あわのくに)を拠点に活躍した武将・里見氏を題材にしており、里見家の姫・伏姫と犬の八房の因縁によって結ばれた8人の若者(八犬士)が、里見氏を勝利へと導くストーリーを描いている。 出版当時から人気が高く、ダイジェスト版や絵入りの娯楽本「草双紙」(マンガのようなもの)が他の作者によって出版されるなど、広く人々に知られていった。 企画展では、浮世絵師・歌川国芳などが描いた全ページ絵入りのダイジェスト版「仮名読八犬伝」といった当時の出版物などが展示されている。 観光で訪れた千葉市の60代男性は「映画を見て(館山が)ゆかりの地だと初めて知った。八犬伝をモチーフにした作品が、当時からたくさん出ていたなんて人気の高さを感じますね」と話していた。