「汚れ原因」大半再生せず、徳島 市収集のペットボトル
全国の自治体平均で約95%がリサイクルされるペットボトルを巡り、徳島市の実績が推計25%以下にとどまり、多くが直接埋め立て処分されていたことが27日、市への取材で分かった。市は瓶、缶との混合収集による汚れが原因と説明するが、専門家は「自治体のリサイクル率として極めて低い。再生可能な物も埋め立てているのではないか」と指摘する。 市は「現在のごみ処理態勢の中で、基準にのっとり再資源化を進めている」と説明した。 徳島市が2022年度に家庭から混合収集したペットボトル、瓶、缶の総量は3460トン。うちペットボトルの重さは抽出調査に基づく推計で917トン程度とみられる。一方で再生されたのは家庭以外から出された物も含め216トン。家庭収集量のリサイクル率は25%以下となる計算だ。 環境省によると、自治体が分別収集したペットボトルは、22年度の全国平均で約95%がリサイクル向けに引き渡されている
徳島市はリサイクル率が低い理由を混合収集のため、瓶や缶から出た液体などで汚れて質が悪いと説明している。