「腎臓」一度悪くなったら元に戻らず…健康診断の数値のポイントと「腎臓」を労わる方法
腎臓は寿命を左右する?沈黙の臓器の恐ろしさ
腎臓は"沈黙の臓器"と言われており、慢性腎臓病になっても自覚症状はほとんどないそうです。有名な症状には「むくみ」がありますが、お酒などさまざまな理由があるため、腎臓が原因だと考えず見過ごされやすいのだとか。さらに、むくみは足などの見える部分だけでなく、肺や心臓など身体の内面にも及ぶといいます。例えば心臓がむくむと、心臓を包む膜の中に水が溜まり、心臓の動きが悪くなってしまうそうです。
腎臓を労わる食事法
腎機能は生活習慣に大きく影響するため、先生の病院では患者に合わせて管理栄養士が個別で栄養指導を行なっているそうです。内容は、主な食品の塩分量の説明や、1週間の献立からどう食生活を変えるかのアドバイス。実際に病院で指導している管理栄養士さんおすすめの食事法をご紹介します。 <腎臓を労わる調味料> 厚生労働省の設定する1日の推奨塩分摂取量は男性7.5g、女性6.5g。しかし、現在日本人の平均塩分摂取量は約10gとかなり多めだそうです。腎臓のためには塩分は控えつつもカロリーは減らさない方が良いので、塩分が少なくてカロリーが摂取できる調味料としてマヨネーズやケチャップがおすすめ。調味料小さじ1杯分の塩分量はソース0.7gに対して、マヨネーズは0.09g、ケチャップは0.2g。そのため、例えばカキフライやエビフライを食べる時は、ソースを少なめにしてタルタルソースを多めにすると良いそうです。 <腎臓を労わる減塩レシピ「出汁をきかせた減塩お味噌汁」> 食卓に並ぶ回数が多いお味噌汁。通常の味噌汁は塩分2g程度ですが、味噌の量を減らして出汁をきかせる調理法によって、塩分を1g程度にする事ができるそうです。 ≪材料(4人分)≫ ・シメジ ・シイタケ ・玉ねぎ ・味噌小さじ4 ・無塩の顆粒だし小さじ2 ・水400cc ≪作り方のポイント≫ 一般的な味噌汁と作り方は同じですが、大事なポイントはシイタケ・シメジを食べやすい大きさにカットして12時間冷凍させる事だそうです。冷凍する事でキノコの細胞を壊し、旨味成分であるグアニル酸などのアミノ酸が増加。旨味や栄養価が生の状態と比べて、約3倍に増えると言われているのだとか。味噌汁を作る際は、凍ったまま鍋に入れて加熱すればOK。先生によると、この減塩味噌汁を飲んで薄味に感じた場合は、普段の塩分摂取量が多いと考えられるそうです。
減塩生活の大事なポイント
先生によると、減塩は一時的なものではなくて、ずっと頑張らなくてはいけないもの。そのため、ゆっくりと減塩に慣らしていく事と無理なく継続できるようにする事が大切だそうです。 (2024年11月17日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
CBCテレビ