【水族館部】タコ愛溢れる高校生が世界的大発見!?専門家も認めるスゴイ研究
鏡があるときにマークに触れる回数が増えると、鏡に映る姿が自分であると認識している可能性が高い、という理屈です。試行錯誤の結果、マークには、タコへの負担が少ない「メチレンブルー」という薬品を使うことに決まりました。
石丸さん: 「マークテストを、鏡ありと鏡なしで計5回やった結果になるんですけど、青い方が鏡がある場合。でオレンジが鏡なしの場合で、鏡があるときに、マークをたくさん触っているという結果がとれて、マダコが鏡像自己認知できる可能性が示唆されました」 特に1回目の実験では鏡ありだと10回もマークに触れていますが、なしのときは1回だけです。 この結果を、全国の高校生たちを対象にした研究コンテストに出品したチーム・タコ。見事、7日から開催される、最終審査会に進むことが決定しました!
石丸さん: 「タコに鏡像自己認知能力が備わっているっていうのが分かったら、今まで社会性を持つ動物に必要だから、鏡像自己認知能力があるんだと言われていたけど、じゃあ別の用途でそういう能力が使われているかも知れないとか、タコにはまだ私たちが知らない社会があるのかもしれないとか、新しい知見を得られるかなと思って。そういうところがこの研究の魅力だと思っています」
大学教授から学会にご招待!全国の研究者たちを前に
今月1日。石丸さんたちの姿は、松山市にありました。この日開かれたのは、全国から心理学の研究者が集まる学会。チーム・タコの研究をサポートしている、人間環境大学の高野教授が招待してくれたのです。
人間環境大学 総合心理学部 高野 裕治教授: 「本当は、こういう学会って大学院生以上が発表する場所なんだけれども、十分伝わる内容だし、ぜひ現場で研究者の最前線の人たちと議論してもらいたいなと思いまして」 発表はポスターの前に立って、興味を持って訪ねて来た人に説明する形式です。様々な研究が並ぶ中、オーディエンスは集まるのか…
石丸さん: 「私たちは、マダコにおける鏡像自己認知というテーマで研究を行っています。まず、テーマにもあります鏡像自己認知とは、というところなんですが、」 堂々たる滑り出し!ハキハキと発表し、集まった人も興味深くうなずいています。 2年生の大西さん、1年生の與那嶺さんも、先輩に負けず劣らずのいきいきとした振る舞い!