【水族館部】タコ愛溢れる高校生が世界的大発見!?専門家も認めるスゴイ研究
石丸さん率いる「チーム・タコ」が没頭する研究とは
宇和島市出身の石丸さんは、学校が用意した女子寮で暮らしています。部屋の中は…タコだらけ!タコに関する本やノートも。 石丸さん: 「これはたぶん解剖したときのやつで。鏡像自己認知。鏡を用いたマダコの自己認知の実験と書いとるんですけど」
鏡像自己認知。つまり、鏡に映る姿が、自分だと認識できる能力のこと。ヒト以外では、チンパンジーやイルカなどで確認されていますが、無脊椎動物では未確認。世界で誰も証明できていないのです。石丸さんは、タコにこの鏡像自己認知の能力があるのではないかと、2年前から研究を続けています。
石丸さんはいま、部長の大西寅ノ介さん、タコを目当てに沖縄から入部した與那嶺真貴さんと「チーム・タコ」を結成して、研究に没頭しています。 大西くん: 「僕は長浜高校入って来たときはフグかホンソメワケベラの研究をしようと思っていたんですけど、実際に入ってみて先輩の鏡像自己認知の研究発表聞いて、なにこれめっちゃおもろいやん!ってなって、助手にさせていただきました」 石丸さん: 「與那嶺…與那嶺すごい、ねぇ、頑張ってるよ」
タコは鏡の中の姿を自分だと認識できるのか!?
もちろん、研究にはタコの存在も欠かせません。 石丸さん: 「名前は、エビフライくんです。マダコのエビフライくんです」 Q.マダコのエビフライくん? 石丸さん: 「この子が、私たちがやっている 『マダコに鏡像自己認知能力は備わっているのか』っていう研究に、大いに貢献してくれた子で、この子の1個体のデータなんですけど、マークテストに合格したという結果が出て」
“マークテスト”とは、視界に入らない体の一部にマークを付けて鏡を見せる実験のこと。鏡を見てマークを触れば、鏡の中の姿が自分であることを認識できていると判断することができます。
石丸さん: 「こんな感じで、まんまるのマークが今ついたので、これをマークとして」 マークはタコの目の下、死角につけているので、鏡がないと見えません。