建設業の企業勤めで「年収300万円」です。ほかの同業者はいくら稼いでいますか?
建設業は、専門的な知識や技術が求められるだけではなく、現場仕事の場合は、体力も必要です。建設業の会社に勤めている方のなかには、「自分の年収が低いのでは?」と、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。 そこで今回は、建設業の平均年収について解説します。さらに、年収を上げるためにできることもご紹介しますので、今の年収に疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
建設業の仕事内容
建設業は、私たちが生活のなかで使っている建物や道路などを造ったり、整備したりする仕事です。仕事内容は大きく「建築」と「土木」に分けられます。 「建築」では、家やマンション、学校などの公共施設、店舗などを造る仕事がメインです。一方「土木」は、道路、橋、トンネル、鉄道などのインフラ整備や、建物周囲の造園・造成を担います。 また、現場作業だけではなく、以下の業務も含まれることもあります。 ●施工管理 ●現場監督や全体のマネジメント ●図面の設計業務 ●工事を受注するための営業 ●維持管理 ●事務作業 なかには、高度な技術や専門知識が必要となる分野もあります。
建設業の平均年収
建設業の仕事内容が分かったところで、次は平均年収を見てみましょう。 厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、建設・土木作業員の平均年収は417万1000円とのことです。ただし、建設業もいくつかの分野に分かれており、それぞれで年収に多少の違いが見られます。 表1
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 建設業の平均年収は、400万円前半であることが分かります。高度なスキルが求められる「建築技術者」の平均年収は、600万円を超えています。 今回のケースである年収300万円は、建設業の平均よりも低い傾向にあるといえるでしょう。
建設業で年収をアップさせる方法
建設業の方で、年収が平均よりも少なく、家計のやりくりに苦労している場合には、年収アップを目指すことも選択肢のひとつです。前述した通り、専門知識や高度な技術が必要な仕事は、年収が高い水準にあります。そのため、年収をアップするには、資格やスキルを習得することがおすすめです。 建設業の仕事内容は、ひとつの建物やインフラを作るまでに複数の工程があり、それぞれが専門分野に分かれています。 資格の例としては、建築士や建築設備士、建築施工管理技士などがあります。ほかにも、電気工事士や土木施工管理技士など、専門性に特化した資格もあります。建設関連の資格には多くの種類があり、内容や難易度もさまざまです。 どの資格を取得するかを迷う方は、今の仕事に関連するものや、今後のスキルアップやキャリアアップにつながる資格を取得するとよいでしょう。まずは、年収アップまでの目標を決めるとスムーズです。