英HSBC、中国の人民元決済システムに加盟
Selena Li [香港 25日 ロイター] - 英金融大手HSBCの香港部門は、中国の人民元決済制度「人民元クロスボーダー支払システム(CIPS)」に直接的なオフショア参加者として加盟したと発表した。 HSBCアジア太平洋部門のデービッド・リアオ共同最高経営責任者(CEO)は加盟発表後、「どのような尺度で見ても、人民元の利用規模は中国の経済的影響力に到底見合っていない」と述べた。 英スタンダード・チャータード(スタンチャート)の香港部門は2022年、グローバル行の海外部門として初めてCIPSに直接加盟していた。 CIPSのウェブサイトによると9月末時点で153社が加盟している。2022年のロシアによるウクライナ侵攻で、ロシアの金融機関が銀行間の国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」の利用を禁じられて以来、同国での採用が広がっている。 HSBCとスタンチャートの中国国内事業は既にCIPSに加わっている。