闇バイト強盗の「流れ」と「弱点」は? いま必要な「攻めの防犯対策」をプロが語った
電話機・ドアホン・カメラ、防犯アイテムの連動で犯罪を防ぐ
闇バイトのグループは、単身・または2人暮らしの高齢者の世帯を狙っています。その家の住人が高齢者であるか、世帯人数は何人か、あるいは金目のものを持っているか調査するため、犯人グループは事前に電話をかけるケースが多いそうです。佐々木さんは「闇バイト強盗には、事前の電話、宅配業者などを偽っての訪問、強盗という、一連の流れがある」と語ります。この流れを断ち切るためには、電話機、ドアホン、防犯カメラ、窓の開閉センサーといった防犯アイテムをセットで導入することが有効とのこと。 「電話、家周辺の下見、訪問、万一の侵入と、それぞれの行為に対応した防犯アイテムが必要です。迷惑電話防止機能がついた電話機で犯人グループからの電話を撃退したり、現場の下見に来た犯人を照明付きの防犯カメラで威嚇するなど、その段階に応じた対策を講じられます」(佐々木さん) 体験会では、実際の闇バイト強盗の流れを再現した実演も行われました。まずは、迷惑電話防止機能を備えた電話機で、犯人からの電話を撃退。電話の冒頭に「録音します」という音声が流れるだけでも犯人は嫌がりますし、ボイスチェンジ機能を使えば、怪しい電話に対して自分とは違う声で応答することが可能です。 家の下見に訪れた犯人には、人感センサーとLED照明を内蔵した防犯カメラで威嚇します。最新の機種なら、防犯カメラから音声を流すこともできます。また、宅配業者などを装って家を訪ねてきた犯人グループに対しては、広角レンズを備えたドアホンが有効。ドアホンの前を幅広く映せるので、相手が何人いるのか、確実に確認できます。 万一、犯人が窓などから侵入しようとした場合には、開閉センサーが活躍します。上階にいても、窓やドアが開閉したことを音で気が付けますし、電話機と連携させれば、どこのドア・窓が開いたのか、子機の画面に表示させることも可能です。犯人の侵入にいち早く気付き、内鍵のかかる部屋に避難することで、身の安全を確保できます。