新国立競技場をデザイン 建築家の隈研吾氏が会見(全文3)
工期の短縮の可能性は?
司会:(英語) 記者6:(英語) 隈:そうですね、ご指摘のようにセキュリティー、いまの時代は建築つくるときにセキュリティーが非常に大事なポイントになっていることはよく分かっております。私も、例えばフランスでも、フランスでじつはいま一番新しいのは、プレイエルの駅って、サンドニの近く、サンドニはこの前のISのテロのときに、非常にテロリストたちがそこの辺りにいたという、駅の設計をして、それももうものすごいいま、セキュリティーのことでフランスの鉄道の人たちとディスカッションをしております。本当に今までとはちょっと違うぐらいセキュリティーが大事になっているので今回も、日本でもそういうことがないとは言えないので、さらに細かく配慮をしていきたいと思っております。 司会:(英語) 日刊ゲンダイ:よろしくお願いします。日刊ゲンダイのイマイズミと申します。さらなる工期の短縮の可能性っていうのはどの程度あるんでしょうか。 隈:今回のコンペは工期もちゃんと保証できる、責任のある工期を、工程表を作って出す。普通のコンペはここまで詳細の工程表を出して、出すコンペはないと言っていいんですけど、今回は工期が重要だったので、詳細な工程表を大成建設のほうで作って全部書類に添えています。 ただ、それでももっと短くできないかっていう声も、いろいろ私のほうにも来ているのでありまして、それに本当に対応できるかどうか、やはり工程の専門家がおりますので、工程の専門家がそういうことに関しても、検証しているんではないかと思います。 司会:(英語) 日刊ゲンダイ:工期をもっと短くしてほしいというリクエストの中で、いわゆるラグビーのワールドカップ、あれのせめて決勝戦にでも間に合わせてくれっていうような要請ありましたか。 隈:インフォーマルではありました。間に合わないのって、こんな。あと、何カ月違うのかな、2カ月でしたっけ。2カ月違えば、間に合うじゃん、2カ月ぐらいっていうようなインフォーマルではそういう話もいろいろな関係者の方から伺いました。ただ、2カ月っていうのは、今のぎりぎりの工程表からいうと、2カ月というのはすごく大きい2カ月なので、それは専門家が責任ある答えを出せるように検証していると思います。