【ハイライト動画あり】レジェンドの節目の試合、スティーラーズは9トライで祝福。好調だったレヴズを前半から圧倒
ラファエレのトライは、攻防が入れ替わり、大きくボールが動く途中、WTB松永貫汰のジャッカルからのターンオーバーが大きかった。 31分には、この日FBに入り、何度も好走を見せた李承信がトライラインを越えた。ラックから出たボールを、7人が6つのパスをつないで生まれたトライで、同じ絵を見てプレーできていることが伝わった。
28-0と大きくリードしても、スティーラーズの選手たちは安心せず、後半、さらにギアを上げた。 真紅のジャージーは残り40分で5トライを奪う。スクラムから。自陣から。コミュニケーションをとってプレーしているから、多彩なアタックが見られた。
後半16分に山下がピッチに入ったときには、スタジアムの熱がさらに高まった。 大勝で試合を終えた後、レジェンドはピッチでインタビューを受け、笑顔ながら淡々と偉業について話した。
「177試合も、と感じています。レヴズはFWが強い。後半入り、いいスクラムを組むことだけ考えました。花園でこの日を迎えられたことは、(自分は運を)持っているのかな、と。来週、来年と、一つずつ試合を増やしていければ、と思います」
デイヴ・レニー ヘッドコーチも穏やかに試合を振り返り、「最初から圧倒できた」と話した。 チームのカルチャーを大事にする指揮官だ。社員選手である山下のチーム内での価値や振る舞いを紹介し、称えた。
FBで出場、活躍した李の才能と可能性についても高く評価した。来季の構想も垣間見えた。 そして、SOブリン・ガットランドが9回のコンバージョンキックをすべて成功させ、大味になりがちな大差試合の空気を引き締めたことも書き留めておきたい。
好調だったレヴズは、もともと潜在能力の高い相手の、才能の発露を受け止め切れなかった。 前半途中にWTBキーガン・ファリア、CTBチャールズ・ピウタウをケガで欠く事態になった影響も大きかった。
この日のベンチはFW=6人、BK=2人の構成だったから、慣れないポジションに立つ選手もいた。 藤井雄一郎監督はエンジンのかかりの遅さを反省し、「やりたいようにやられた」と話した。
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